一台に5年、1000億!? 新車、F1マシン、タイヤ、信号機… 開発期間と費用の実態


スマートIC「6年、事業費約26億円」

 サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)、バスストップから乗り降りできるように設置されたスマートインターチェンジ。

 全国でスマートインターチェンジを設置している箇所は96カ所ほどで現在、事業中の箇所は62カ所、準備段階は15カ所と年々増殖中だ。

 そのなかで、2018年3月開通予定の寄居PAスマートインターチェンジの場合、測量、設計を含めた事業開始が2012年度→用地買収が2013年度→文化財発掘調査&工事が2014年度→2018年3月供用開始予定というスケジュールだ。

 事業費は約26億円だという。

こちらは常磐道の水戸北スマートIC。スマートICは、SAPAに併設されるなど新設が相次いでいるが、その費用は数十億円単位。「バーとゲートを付けるだけだから簡単」というわけではないのだ。写真提供/NEXCO東日本

タイヤ「デビュー2年前に開発開始」

 純正装着タイヤは、ニューモデルが登場する2~3年前に開発が始まる。自動車メーカーは車重やクルマの性格などからサイズを決め、同サイズの既存タイヤを基準にして各性能の目標値を伝える。

 これを受けたタイヤメーカーは、目標性能に応じてモールド(金型)を作成する。純正では市場で実績のあるパターンデザインを流用することが多いが、目標性能から離れている場合には新たにパターンを開発することも。

 重要なのは、要求性能をいかに早く達成できるかということ。パッと見には同じようでも、パターンデザインは溝の深さやブロックの大きさをわずかに変えるだけで性能を大幅に変化させられる。

 つまり、ここがタイヤ設計者の腕の見せどころとなるのだ。

こちらはブリヂストンのタイヤ開発施設。近年では、さまざまな解析システムを駆使し、タイヤ開発がおこなわれている

 モールドが完成したらタイヤの試作段階に入る。コンパウンドを選び、構造をチューニングして目標値に近いタイヤを作る。

 自動車メーカーのテストドライバーは人によって重要視する性能が違い、そのことを充分理解しているテストドライバーがタイヤメーカー側にいると開発スピードが上がるという。

 試作タイヤが自動車メーカーに納品され、自動車メーカー側は試作車でのテストを実施し、改善ポイントをタイヤメーカーに伝える。

 これを2〜3回繰り返すことで改良していき、目標性能に近づけていく。その開発費は数千万~数億円にものぼるという。

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