スズキが新車開発期間を「半減」へ!! 新ハイブリッド「スーパーエネチャージ」に直噴ターボも発表! CO2回収キャリイ軽トラなど新戦略がかなり面白い

「スーパーエネチャージ」ってなんだ!? 新直噴ターボも開発

次世代直噴ターボエンジンから新型ハイブリッドのパワートレーンはもちろん、圧縮天然ガス、牛ふんなどを利用したカーボンニュートラル燃料といったスズキが現在取り組んでいる技術が披露された
次世代直噴ターボエンジンから新型ハイブリッドのパワートレーンはもちろん、圧縮天然ガス、牛ふんなどを利用したカーボンニュートラル燃料といったスズキが現在取り組んでいる技術が披露された

 そしてクルマ好きとして気になるのが、具体的な新技術だ。スズキは「Right × Light Mobile Tech」を実際の商品へ展開する技術として、シリーズHEVをはじめ、新型ハイブリッドシステム、新エンジン、軽量化技術、ソフトウェア技術などを挙げている。

 なかでも注目したいのが、開発名称「スーパーエネチャージ」と呼ばれる新型ハイブリッドシステムだ。スズキといえば、かつて減速エネルギーを利用して発電し、電装品などに活用する「エネチャージ」、さらにモーターによる走行アシストを加えた「S-エネチャージ」など、比較的シンプルながら効率的な仕組みで燃費向上を図ってきた。

開発を進めている高効率と力強い走りを両立する次世代の直噴ターボエンジン/DITC(Direct Injection Turbo Charged)エンジン
開発を進めている高効率と力強い走りを両立する次世代の直噴ターボエンジン/DITC(Direct Injection Turbo Charged)エンジン

 その名称を受け継ぐ「スーパーエネチャージ」が、どのようなシステムになるのかは非常に気になるところだ。さらに「新開発直噴ターボエンジン」の開発も明らかになった。

 電動化だけに集中するのではなく、エンジンそのものの高効率化にも取り組むという点は、マルチパスウェイを掲げるスズキらしい部分だ。このほか、安全性と軽量化を両立する「Sライト」、必要十分なソフトウェア技術を狙う「SDVライト」なども開発する。

 個々の技術を単独で進化させるのではなく、販売地域や車種、用途に合わせて組み合わせていく方針だ。

「なんでも載せる」のではなく「必要なものを載せる」

降雪地域での使用に役立つ四駆システムe 4WDはBEV・HEV共用として開発を進めるなど地域を考慮
降雪地域での使用に役立つ四駆システムe 4WDはBEV・HEV共用として開発を進めるなど地域を考慮

 今回の技術戦略を通して見えてくるのは、スズキが目指しているのが「全部入り」のクルマではないということだ。地域や社会に密接した車両を提供することがスズキの大きな特徴だ。

 EV、HEV、エンジン、インドのCNG/CBG、ソフトウェアなど複数の技術を持ちながら、すべてのクルマにすべての技術を投入するのではなく、その地域、そのユーザーに必要なものを選択して組み合わせる。スズキはこうした価値を「丁度いい」という言葉で表現する。

 新車開発期間を半減させながら、開発効率30%向上、生産効率50%向上を狙う。そして「スーパーエネチャージ」や新直噴ターボなどの新技術を、世界各地に合わせて投入していく。「小さく、少なく、軽く、短く、美しく」というスズキらしいクルマづくりが、これからの10年でどんな商品として姿を現すのか。

 顧客への還元というスズキの大きなミッションを果たすためにも、挑戦は続いていく。

【画像ギャラリー】CO2回収スーパーキャリイがコレだ!! 新開発のハイブリッドエンジンや直噴ターボエンジンも大公開!(18枚)画像ギャラリー

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