「スーパーエネチャージ」ってなんだ!? 新直噴ターボも開発
そしてクルマ好きとして気になるのが、具体的な新技術だ。スズキは「Right × Light Mobile Tech」を実際の商品へ展開する技術として、シリーズHEVをはじめ、新型ハイブリッドシステム、新エンジン、軽量化技術、ソフトウェア技術などを挙げている。
なかでも注目したいのが、開発名称「スーパーエネチャージ」と呼ばれる新型ハイブリッドシステムだ。スズキといえば、かつて減速エネルギーを利用して発電し、電装品などに活用する「エネチャージ」、さらにモーターによる走行アシストを加えた「S-エネチャージ」など、比較的シンプルながら効率的な仕組みで燃費向上を図ってきた。
その名称を受け継ぐ「スーパーエネチャージ」が、どのようなシステムになるのかは非常に気になるところだ。さらに「新開発直噴ターボエンジン」の開発も明らかになった。
電動化だけに集中するのではなく、エンジンそのものの高効率化にも取り組むという点は、マルチパスウェイを掲げるスズキらしい部分だ。このほか、安全性と軽量化を両立する「Sライト」、必要十分なソフトウェア技術を狙う「SDVライト」なども開発する。
個々の技術を単独で進化させるのではなく、販売地域や車種、用途に合わせて組み合わせていく方針だ。
「なんでも載せる」のではなく「必要なものを載せる」
今回の技術戦略を通して見えてくるのは、スズキが目指しているのが「全部入り」のクルマではないということだ。地域や社会に密接した車両を提供することがスズキの大きな特徴だ。
EV、HEV、エンジン、インドのCNG/CBG、ソフトウェアなど複数の技術を持ちながら、すべてのクルマにすべての技術を投入するのではなく、その地域、そのユーザーに必要なものを選択して組み合わせる。スズキはこうした価値を「丁度いい」という言葉で表現する。
新車開発期間を半減させながら、開発効率30%向上、生産効率50%向上を狙う。そして「スーパーエネチャージ」や新直噴ターボなどの新技術を、世界各地に合わせて投入していく。「小さく、少なく、軽く、短く、美しく」というスズキらしいクルマづくりが、これからの10年でどんな商品として姿を現すのか。
顧客への還元というスズキの大きなミッションを果たすためにも、挑戦は続いていく。
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