【備えあれば患いなし】冬場クルマに忍ばせておきたいカー用品6選

スグラ

 チェーンを巻いていても、スタッドレスタイヤを履いていてもスタックする時はする。ノーマルの夏タイヤで降雪地域に行くなんて無謀なことをする人はいないと思われるが、日本では都市部に突然の大雪が降る、というケースは数年に1回と頻度が上がっているため、何が起こるかわからない。

圧接路から新雪に変わったりするとクルマがスタックすることがある。雪かきをして、衣服やタオルなどをかませるのが常套手段だが、その代用商品はもはや必需品レベル

 雪で走行不能になった場合の力強い存在がスグラと呼ばれる用品だ。スタックした時に脱出するために、衣服をタイヤの下に敷くとか雑巾を置くなど方法を自動車教習所で教えてくれたと思うが、スグラがあれば衣服を汚さずにすむ。

 ラゲッジ、トランクに入れておいてもかさばるものでもないし、雪だけでなく砂浜、泥道などでも使えるため、アクティブ派ドライバーは特に重宝するはず。

雪道、砂浜などでスタックした時に簡易的に脱出できるようにしてくれるのがスグラで、スペースもかさばらないため1年中忍ばせておきたい

フロントウィンドウカバー

 夏場に駐車する場合、室内の温度が上昇するのを防ぐためにサンシェードを使用する人が増えている。長時間駐車する場合よりも短時間の場合に効果を発揮する。

 冬場にシェードを使う目的は、フロントウィンドウの凍結防止。降雪地域でなくても、冬は夜中から早朝にかけて気温が下がり、ウィンドウに付着した水分が凍ってちょっとやそっとじゃ落とすことができない。

フロントウィンドウカバーを夜間に被せておけばフロントウィンドウに雪が付着したり、水分が凍ったりすることを防ぐことができる

 夏場はサンシェードとして室内に置くタイプが多いが、冬場はウィンドウの外側にカバーするタイプでないと効果がない。凍結防止のグッズはフロントウィンドウカバーという名称で検索すれば、いろいろなタイプが販売されている。

 ウィンドウカバーでもUVカット効果のあるものも販売されていて、そのタイプなら夏場でサンシェードとしても使用可能だ。

フロントウィンドウに付着した雪はまだしも凍ってしまうと自然に融けるのにはかなりの時間がいる。フロントウィンドウカバーがあればここまでにはならない

 購入する場合に注意すべき点はサイズだ。軽自動車は横140×縦105cm程度、大型SUVやミニバンなら約横150×110cm程度を目安として選ぼう。

 サイズ、メーカーによって価格はバラバラだが、安いものなら1000円前後から購入できる。価格は耐久性のひとつの目安となり、シーズンごとに買い替えるなら安いもので充分だと思われる。

 ボディカバーを被せるのが一番いいが、面倒という人も多いはず。フロントウィンドウカバーは手軽さが魅力で、効果もバッチリ見込める。

夏も冬もボディカバーをかけておくことが外敵からクルマを守ることができるが、面倒という人は多い。そんな人にはフロントウィンドウカバーは最適

ブースターケーブル

 冬季のJAFのロードサービスで出動回数が多いのがバッテリー上がりだ。気温が低くなるとバッテリー能力が低下し、バッテリーが上がりやすくなる。バッテリーを酷使する夏場以上にバッテリーのケアが必要になってくる。

 しかし不運にもバッテリーが上がってしまった時の必需品がブースターケーブルだ。もちろんJAFなどのロードサービスを呼べば助けてくれるが、ブースターケーブルがあれば、待ち時間なしで復活させることも可能だ。

 ただ、ハイブリッドカーは自分のバッテリーが上がった時は救助されることはできるが、バッテリーが上がったクルマに電気を供給する救助車にはなれない、ということを覚えておこう。

 救助されるクルマのエンジンがかかった瞬間に、大容量の電流が流れ込み、ハイブリッドシステムの故障の原因となるという理由からだ。

赤を故障車の+端子→赤を救助車の+端子、黒を救助車の-端子→黒を故障車のエンジンブロックの順に接続し、救助車のエンジン始動

 あと注意しなければいけないのが容量で、安く売られているものは容量が50Aのものも珍しくないが、容量が小さいとエンジンがかからないのはもちろん、発火する危険性もあるので容量は要チェック。

 軽自動車で80A、普通車は100A、120Aを選んでおけば安心。救護車が近づけないこともあるので、長さは5m以上のものを選びたい。

ハイブリッドカーはブースターケーブルを使ってバッテリーが上がったクルマを救助することはできない。正義感はわかるが、やるとシステム異常が起こる可能性あり

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