ここ1年間で最も優れたカー用品は何か? を決定する日刊自動車新聞の「用品大賞」が発表された(2019年7月31日)。
今年の用品大賞は、2018年4月~2019年6月の期間に注目を集めた用品のなかから、カー用品販売店などへのアンケートを参考にして選考委員がアイデアや話題性などを踏まえて総合的に選出したもの。その結果が下の表だ。
グランプリはユピテルのドライブレコーダーで、準グランプリのほか17の部門賞がある。ただ、どれも優れた商品なのだろうが、正直いろんな賞がありすぎて、特にいい商品はどれなのか? いまひとつわかりづらいような気も………しないでもない。
そこで、本企画ではこの用品大賞の製品のなかでも特に優れた商品を、「なにわのカーグッズ評論家」こと松平智敬氏がチョイス! 今絶対にお薦めのカー用品をご紹介!!
●【画像ギャラリー】ベストカー的「カー用品大賞」ベスト5+αをチェック!!
※本稿は2019年8月のものです
文:松平智敬(なにわのカーグッズ評論家)/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年9月10日号
■「用品大賞」のなかでも特にお薦めなベスト5
今年も用品大賞が決まった。機能性・利便性・デザイン性といったところに、高い評価のあるものが多く、「クルマをより安全・快適に」乗るためのサポートに、役立ちそうな印象を受けた。
●「用品大賞」グランプリを受賞したユピテルのドライブレコーダー
惜しむらくは、「遊び心」が薄れてしまったということだろうか。大した役には立たないけれど、おもしろ味のあるグッズというのは、なかなか生き残れないのかもしれない。
大賞を受賞したユピテルのドラレコは、機能性がピカ一で話題性も充分。ということで、私はその向こうを張って、利便性がピカ一のコーティング剤、ソフト99のレインドロップ瞬速耐久を1位にしてみた。
●1位 ソフト99│レインドロップ(実勢価格:1599円)
スプレーワックスを超えるボディコーティング剤は出ないだろうと思っていたが、クルマの部位を選ばずにボディで3カ月、ガラスで2カ月撥水効果があるって、ものぐさな筆者のために開発されたような洗車用品だといっても過言ではない。
2位には、ベロフジャパンのウルトラキャパシタジャンプスターター。
●2位 ベロフジャパン│ウルトラキャパシタジャンプスターター(定価:3万4560円)
これはバッテリー上がりを起こした車両の弱ったバッテリーの電気を吸い上げてエンジンを始動できる斬新なジャンプスターターである。
従来の充電して使う予備バッテリー式のジャンプスターターとは違い、充放電に優れたキャパシタを使った、発想を180度転換させたようなニュータイプのジャンプスターターだといえる。
データシステム・ペダルの見張り番IIは、今問題になっている「ブレーキ・アクセル踏み間違い事故」対策の急発進防止装置だ。
●3位 データシステム│ペダルの見張り番II(実勢価格:4万3200円)
こういった機能のグッズはいろいろ開発されており、カーメーカーもトヨタなどが後付けの対策装置の拡充を図っている。
しかし、この製品は小池都知事が実体験をしたグッズということで、プレミアムが付いたことに敬意を表して3位にした。
●4位 住友ゴム工業│エナセーブRV505(実勢価格:1万1500円 ※195/60R16 89H)
エナセーブシリーズの歴史は古い。エコタイヤにネイチャーセーブという考え方を、いち早く採用したのもこのタイヤだ。以来、住友ゴムが脈々と開発を続けてきたのである。
「RV505」はミニバン用に特化しており、背の高いミニバン特有の横風などによるふらつきにも対応している。ミニバン乗りには、ドライビングを楽しめるタイヤとして、広く支持を集めている。
決して、私がミニバンに乗っていることで、えこひいきをして4位に入れたわけではない。
エムズスピード・リレーアタックガードポーチは、まさに目からうろこのアイデアグッズ。しかも、今話題の自動車盗難の手口「リレーアタック」に対応しているとなれば、5位入賞を果たしても不思議はない。
●5位 エムズスピード│リレーアタックガードポーチ(実勢価格:約2000円 ※リレーアタックガードポーチIII)
セキュリティグッズといえば高額なものもあるが、これはスマートキーをこのポーチに入れることでリレーアタックを防げるというもの。お手軽でいて確実な効果を期待できる。
今年の「用品大賞」は絶対何かの役に立つといった、お金を出す価値の高いグッズが多いように思われる。
やはり、カーライフを楽しむためには不可欠なものだと、改めて感じることができたように思う。
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