陸自広報センターに行ってみよう!! 戦車や対戦車ヘリに戦闘糧食も展示の異世界に潜入

陸自広報センターに行ってみよう!! 戦車や対戦車ヘリに戦闘糧食も展示の異世界に潜入

 実際に陸上自衛隊の車両たちを間近で見られ、触れられる施設が首都圏にある。その名は「陸上自衛隊広報センター」(愛称/りっくんランド)だ。

 今回は編集部員が、隊服に着替えて潜入レポートを敢行(帽子から靴まで自衛隊さんから借りた服です)。

 乗用車とはひと味違う、もうひとつの“クルマ”=ミリタリー車両の異世界をご覧あれ。

 文:ベストカー編集部/写真:西尾タクト
2017年2月26日号


埼玉にあるミリタリー車両の聖地「陸自広報センター」

 りっくんランドは、陸上自衛隊の歴史や組織、車両や武器などの装備を多角的に解説、展示する施設。到着して眼前に飛びこんできた野外展示の充実ぶりには圧倒される。

 最初目にとまったのが野外展示の戦車や装甲車などの車両。

74式戦車(左)と10式戦車(右)。74式戦車が調達され始めたのは1974年。34年が経過する今も現役だ
74式戦車(左)と10式戦車(右)。74式戦車が調達され始めたのは1974年。34年が経過する今も現役だ

 10式戦車や74式戦車に加え、片側4輪ずつの合計8輪で駆動する(しかも前4輪操舵という構造)96式装輪装甲車など、全11台が展示。

 これほどの“精鋭たち”に触れられ、感動ものです。

 94式水際地雷敷設装置。
94式水際地雷敷設装置。
 遠隔操縦観測システム(無人機)
遠隔操縦観測システム(無人機)

 (上)94式水際地雷敷設装置。水際に地雷を落としていく水陸両用車だ。写真の編集部員と比較するとその大きさがどれほどのものかわかるだろう

 (下)遠隔操縦観測システム(無人機)。全長3.8m、全高1.3m、重量275kgの小さなヘリで、ドローンのはしりともいえる存在。敵地へ最速135km/hの時速で飛ばし、偵察などをおこなう。富士重工製

左から75式自走りゅう弾砲、74式自走りゅう弾砲、中距離多目的誘導弾を搭載した車両(トヨタ メカクルーザー)。左ふたつは退役した車両
左から75式自走りゅう弾砲、74式自走りゅう弾砲、中距離多目的誘導弾を搭載した車両(トヨタ メカクルーザー)。左ふたつは退役した車両

室内展示は対戦車ヘリから戦闘糧食まで多種多様

 続いて室内展示コーナーに潜入。その壮観な室内全体を写した写真が、このメイン写真だ。

 中央に対戦車ヘリのAH-1S(愛称/コブラ)が鎮座し、対戦車ミサイル発射機に興奮を隠せない。

 ちなみに、現在この後継としてAH-64D(愛称/アパッチ)が陸自には11機装備されている。“世界最強ヘリ”といわれるだけに頼もしいかぎり。

 その隣には、日本国内で開発生産された第3世代主力戦車、90式戦車が堂々たる風格を見せる(三菱重工製)。

屋内では重量級、90式戦車が圧倒的な存在感を放つ
屋内では重量級、90式戦車が圧倒的な存在感を放つ

 重量約50tなのに最高速度約70km/hという俊敏性。120mmの戦車砲は圧巻でその砲弾も展示されている。

 車両やヘリなどの展示以外にも、地震など大規模災害での自衛隊員の支援の様子が紹介されるコーナーもあり、国民のために活躍する陸自の活動の幅広さが身に染みます。

 小銃、機関銃が展示されているケース
小銃、機関銃が展示されているケース
屋外で食べる戦闘糧食
屋外で食べる戦闘糧食

 (上)小銃や機関銃も展示されている。89式小銃や5.56mm機関銃(車両搭載も可能)などが間近で見られる。

 (下)屋外で食べる「戦闘糧食」の展示。鯖の味噌煮や中華風カルビなど多彩。こうした普段は伺い知ることができないことを“見て”体感できるのもならではだ

 ほかにも隊服の体験コーナーやフライトシミュレータ、射撃シミュレータなど家族で楽しめる疑似体験コーナーも。また、陸自車両に体験搭乗できるイベントも定期的に催されている。

 仕事でヘロヘロ状態の編集部員・馬場も英気を養えた「りっくんランド」であった。

陸上自衛隊広報センター(りっくんランド)info

  • 所在地:埼玉県朝霞市栄町4-6
  • アクセス:東京外環道・和光ICから約1.5km
  • TEL:03-3924-4176/開館時間:10〜17時
  • 休館日:月曜日と第4火曜日
  • 入館料:無料
  • 公式ホームページはこちら

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