独走ハスラーに仇敵出現 SUV界の超新星 新型タフトの長所と短所

割安な印象のGグレード

148万5000円(2WD)のG。LEDフォグランプ、ブラックフィニッシュのルーフやルーフレール、ホイールハウスのほか、シルバー塗装の15インチアルミホイールなどが装備され、Xからプラスされた装備を考えるとお買い得
148万5000円(2WD)のG。LEDフォグランプ、ブラックフィニッシュのルーフやルーフレール、ホイールハウスのほか、シルバー塗装の15インチアルミホイールなどが装備され、Xからプラスされた装備を考えるとお買い得
本革ステアリング&シフトノブ、TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ、運転席&助手席シートヒーターなど装備が充実するタフトGのコクピット
本革ステアリング&シフトノブ、TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ、運転席&助手席シートヒーターなど装備が充実するタフトGのコクピット
タフトGのシート。オレンジステッチが入り、フロントセンターアームレスト(ボックス付き)や助手席シートアンダートレイが装備される
タフトGのシート。オレンジステッチが入り、フロントセンターアームレスト(ボックス付き)や助手席シートアンダートレイが装備される

 中級のG(2WDの価格は148万5000円)は、Xにアダプティブドライビングビーム、スーパーUV&IRカットガラス、ルーフレール、LEDフォグランプ、15インチアルミホイール、TFTカラーマルチインフォーメーションディスプレイ、運転席&助手席シートヒーターなどを加えている。

 プラスされた装備の価格換算額は合計22万円相当だが、Xに対する価格上昇は13万2000円だからGは割安だ。

 Gにプラスされた装備の中で、アダプティブドライビングビームは、対向車や先行車を検知すると、ハイビーム状態を保ちながら複数あるLEDのいくつかを消灯して相手車両の眩惑を抑える。

 小型車でも採用車種の少ない先進装備で、eKクロススペースは、同様の装備を7万7000円でオプション設定した。

 したがって、アダプティブドライビングビーム+ルーフレール+アルミホイールの価格換算額を合計すると、13万2000円の価格上昇額がほぼ埋まってしまう。ほかの装備はサービスで装着される計算が成り立つ。

Gターボは最新の安全支援機能を装備

タフトGターボにはGの装備に加え、15インチアルミホイール(ガンメタリック塗装)を装備。写真はメッキパーツ装着車(ディーラーオプション)
タフトGターボにはGの装備に加え、15インチアルミホイール(ガンメタリック塗装)を装備。写真はメッキパーツ装着車(ディーラーオプション)
タフトGターボのコクピット。全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)やLKC(レーンキープコントロール)がGからプラスされた装備
タフトGターボのコクピット。全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)やLKC(レーンキープコントロール)がGからプラスされた装備
タフトGターボの内装。シートにはオレンジステッチが入る
タフトGターボの内装。シートにはオレンジステッチが入る

 上級のGターボ(2WDの価格は160万6000円)は、文字通りGのエンジンをターボに上級化して、なおかつGに4万4000円でオプション設定される運転支援機能も標準装着した。

 運転支援の内容は、車間距離を自動制御可能な全車速追従機能付きクルーズコントロールと、車線の中央を走りやすいようにパワーステアリングを制御するレーンキープコントロールだ。

 Gターボの価格はGに比べて12万1000円高いが、オプション価格が4万4000円の運転支援機能も加えたから、ターボの正味価格は7万7000円になる。

 この金額はターボの価格換算額では平均的だが、タフトの場合は事情が異なる。ターボの装着と併せて、CVTもD-CVTに上級化するからだ。D-CVTはギヤ駆動を併用して駆動力の伝達効率を高め、変速比もワイド化した。

 この効果もあって、タフトのターボは効率が優れている。実際の走りを左右する最大トルクは、NAエンジンが6.1kgm/3600rpm、ターボが10.2kgm/3600rpmだから1.7倍に増強されるが、WLTCモード燃費はNAエンジンが20.5km/L、ターボが20.2km/Lだ。

 ターボは動力性能を大幅に高めながら、燃費数値はほとんど悪化しない。この高効率なターボの正味価格が7万7000円なら割安だ。

次ページは : タフトのベストグレードはG、Gターボがおススメ!

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