新型プリウス&新型アクアが投入!! 王座奪還できるのか?

2020年8月1日に行われるアクアの一部改良の内容 クロスオーバーは廃止!

2011年12月にデビューし、2014年にマイチェン、2017年6月のデザイン変更を含む大幅なマイナーチェンジで息の長いロングセラーとなっているアクア
2011年12月にデビューし、2014年にマイチェン、2017年6月のデザイン変更を含む大幅なマイナーチェンジで息の長いロングセラーとなっているアクア

 2020年8月1日に行われる予定のアクアの一部改良は、一部グレードの廃止とボディカラーの再編が中心。

 ボディカラーはセメントグレーメタリック、ダークブラウンの2色を設定する代わりにあまり売れ行きのよくないイエロー、ブルーメタリックの2色を廃止する。

 装備は中心グレードのS系をメインに簡素化、グレードはクロスオーバーや特別仕様車のSスタイルブラックを廃止する。

 アクアクロスオーバーは2020年8月31日に「新型ヤリスクロス」が発売になることで、コンセプトが被るため、必要ないとの判断によるものと思われる。

 一部改良モデルの価格はほぼ据え置き。改良モデルの納期は9~10月あたりと先延しの状況にある。

 最近の両モデルは極端な減少傾向にある。この5月の車名別登録台数はプリウスが3499台、前年同月比68.2%減、アクア3453台、同56.0%減と半減以上の急減ぶりとなっている。

 車名別の順位はプリウスが9位、アクア11位であり、つい最近までベスト10の上位にランキングされていたのが嘘のような衰退ぶりとなっている。

 この要因はコロナ禍に加えて、モデルの陳腐化による商品力のダウンである。プリウスの現行モデルの登場は2015年12月9日、アクアが2011年12月26日であるから、それぞれ4年半、8年半以上が経過しているので、大幅なマイナスになるのは当然ともいえる。

 また、同じトヨタ車でライバルとなる新型車が発売になり、さらにマイナス幅は加速拡大させている事情もある。

 プリウスはカローラスポーツ、同ツーリング、アクアはヤリスの各1.8&1.5ハイブリッドであり、こちらへ代替えするユーザーが増えているといった状況がある。

 今回の両モデルの一部改良や特別仕様車の設定グレードやボディカラーの再編でこれまでの劣勢を挽回できるかどうかは極めて厳しい状況にあるといえる。

 首都圏にあるトヨタ系列店の営業マンによると、「今回は両モデルとも安全対策を中心とした小幅改良やグレードボディカラーの再編で、プリウスは最近の新型車であるカローラやヤリスに採用した先進デバイスを合わせて装備したのに過ぎないので、これによって劣勢を挽回するのは難しい」と一様にコメント。

 やはり、カローラやヤリスのようにフルモデルチェンジ、新規開発をして最新のデザイン、技術を盛り込んだ新型車にしないと復権はできないのではないかという見方が強い。

次期プリウス、次期アクアが登場するのはいつ?

次期アクアは2021年中盤のデビュー予定(CGイラストはベストカーが製作したもの)
次期アクアは2021年中盤のデビュー予定(CGイラストはベストカーが製作したもの)

 次世代モデルが登場するのはいつか。今のところアクアが2021年中盤、プリウスは2022年末が有力である。

 両モデルともこれまでとは大幅に路線を変更させる方向で開発プロジェクトが動いているはずである。

 次期型アクアは様々な情報が流れている。新型ヤリスが登場し、従来のネッツ店専売からトヨタ全系列店扱いに拡大されたことでますます存在価値がなくなっている。

 後席が狭く居住性が悪いのがネックになっており、室内の広いヤリスハイブリッドがあれば必要ないと見る扱い店が多くなっているのである。このため次期型は存在せずモデルが廃止になるとの見方もある。

 一方、次期型は存在し、ヤリスとのコンセプト分けを明確にするため、サイズアップし、上級シフトするという考え方である。

 この場合、アクアの名称を引き継ぐのか、グローバルで使われている「プリウスS」になるのではないかという情報もある。

 プリウスの名称になると、本家と合算した販売台数のカウントになるため、両モデルの新型車が出揃えば、再びトップブランドに浮上する可能性が高まってくる。

 次期型プリウスも上級シフトする。サイズアップし、パワーユニットは従来の1.8Lハイブリッドから2Lに排気量をアップさせる。

 最新の安心パッケージである「トヨタセーフティセンス」に最新のデバイスを装備、自動運転支援のハンズフリーなども採用する。こうしたことから、今後は、両モデルとも世代交代するまでは販売苦戦が続くだろう。

【画像ギャラリー】トヨタの既販売車種用後付け「踏み間違い加速抑制システムII」とは?

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