【横浜銀蝿40th】最初のクルマはタクシーだった!? ~Johnny クルマ愛を語る(前編)

食えなかった時代の2台

 キングレコードに入ったころに乗っていたのが、赤いカローラだ。

 「翔君が、(銀蝿の後で)クルマ屋さんやっていたでしょ。古いクルマだから、5万円でいいよって」

 ソロになって、食えなかった時代。そのころに買った思い出深い1台なのだという。

翔の中古車販売店から5万円で購入したカローラ
翔の中古車販売店から5万円で購入したカローラ

「普通に走りましたよ。どんなクルマでも、アルミホイールに太めのタイヤはかせて、車高ちょっと落としただけで印象まったく変わりますね。車は足元ですよ」

 その前のセリカリフトバックも、お金がなかった時代の1台。「友達がカーショップで働いていて、5万円で買ってきたやつを、『お前やるよ』って」。サンルーフがなかったので、屋根を電動カッターで切って作ったという。「とにかく金がないときの2台でした」

 ただ、この後に乗るクルマには、家族を持ち、安定した会社員になって年齢を重ねていくうえでの心境の変化が影響したのかもしれない。30歳代から60歳代の現在まで、同じ海外ブランドのクルマを買い換えてきた。若い時に乗ったクルマとは対極のイメージがある「大人が憧れるクルマ」。ベンツだった。

                             (後編へ続く)

9月24日発売のシングル『昭和火の玉ボーイ』。カップリングには『ツッパリ High School Rock‘n Roll(在宅自粛編)』を収録 https://kingeshop.jp/shop/pages/yg40shtb.aspx

横浜銀蝿のメンバー4人が自らの人生を語った『ぶっちぎり最終章』(講談社)

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