トヨタが開発した有人月面探査車「ルナ・クルーザー」がトミカプレミアムから発売!


 米国のアポロ計画によって人類が最後に月に降り立ったのが1972年。それから48年がたち、また新たな月計画が進行中だ。

 2019年の東京モーターショー FUTURE EXPOでは、トヨタは新型ミライのコンセプトカーをはじめ、未来を示す車両や技術の展示を行った。そしてその中には、月面での活動を補佐する車両の展示があった。

 今回はその夢の車両、トヨタの「ルナ・クルーザー」を細部まで再現したトミカの「ルナクルーザー」をご紹介しよう!

 2019年の東京モーターショーでトミカブースに展示された「ルナクルーザー」が、2020年12月発売決定!

文/安藤修也、写真/タカラトミー、TOYOTA

【画像ギャラリー】トミカプレミアム「ルナクルーザー」のディテールを確認しよう!


■JAXAとの協業はトヨタの開発力があってこその可能性

2019年の東京モーターショー、トヨタブースにて展示された模型。JAXAのロゴも眩しい

 日本では並ぶものなく、世界販売でも毎年トップ争いに名を連ねているトヨタ自動車。グローバルな実力と実績を持つ日本が誇る自動車メーカーだが、そのベースとなっているのは、カローラをはじめとした数多ある実用車の耐久性能(と、それを生み出す開発力)の存在であると知られている。

 カローラやヤリスといったモデルは街乗りするにあたって不満が見当たらないし、プリウスは長年販売され続けて、燃費性能の重要さを世界に知らしめた。これらは日本だけの話ではなく、中東をはじめとした砂漠や悪路において、ハイラックスやランドクルーザーは洗練されたポピュラリティを獲得している。

 技巧的でありながら守備的。大衆が望む自動車メーカーのスタイルを長年実現し続けてきたことで、トヨタは日本だけでなく、世界の大衆を魅了してきた。しかし、2019年3月にトヨタからリリースされた内容には目を見張るものがあった。曰く「宇宙航空研究開発機構(JAXA)と協業の可能性を検討してく」と。

 攻め過ぎない精神を持つ企業だと思っていたトヨタが、その技術を宇宙用モビリティの実現へ向けた取り組みに提供するのだという。

 しかしそのゴールこそ未知の世界だが、利用を検討しているのが、「燃料電池(FC)技術」、「荒地の走行技術」、「耐久性能」だと聞くと、なるほど緻密な技術、そして知見を必要とする条件からこそ、選ばれたのがトヨタなのだとわかる。

■月面探査車のコンセプト案はまるで映画かアニメの世界!

トヨタが発表したCGイメージ。SFチックなビジュアルにワクワクしてくる

 では、この宇宙用モビリティとはどんなものか。それは、2030年代に想定している有人月面探査を支える車両で、クレーターや崖などが存在し、放射線や温度、真空といった過酷な環境にさらされつつ、重力が地球の6分の1しかない月において、1万km以上走破できるもの。

 想像することすら難しい条件だが、日本を制し、世界を制したトヨタならあるいは……とも思えてくる。

 そして、そのコンセプト案に見られる姿は、「6輪車」であった。全長6.0m、全幅5.2m、全高3.8mと、およそマイクロバス2台分のボディサイズ。

 室内スペース(居住空間)は13立方mで2~4名が滞在可能。本体は箱形で、ボディと相対的に大きなオープンホイールタイプのタイヤを装着し、ボディ上部には円盤やアンテナのようなもの、左脇には巨大な筒上の物体まで添えられている。

 地球上を走るクルマにしか乗ったことのない我々のような輩から見たら、SF映画やアニメに出てきてもなんら違和感のないスタイリングである。

 ただ、宇宙空間で走行するためのクルマの形状に明確な答えがあるわけではないが、トヨタが設計したということであれば、それはきっと独りよがりではない造りになっていることが想像され、すべてのパーツに必然性が感じられてくるから不思議である。

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