秋の行楽はこれで決まり!!! 独断で選ぶ「神7」もご紹介 カーマニアのための「現存天守閣」12城ガイド

■第6位 松江城(島根県・国宝)

●ニッポンの伝統美ここに凝縮せり

 松江城は国宝5天守のひとつだが、真の素晴らしさは、内濠周辺の風情にある。

第6位 松江城(島根県・国宝・スプやん@Adobestock)
第6位 松江城(島根県・国宝・スプやん@Adobestock)

 防御力が高いとは思えない幅の狭い濠、さして高くない石垣、そして美しい松江の街並み。それはもう一種のファンタジーだ。

 松本城と違って、濠越しに天守がほぼ見えないこともあって、大きなお屋敷の庭のようだ。

 本丸に入り、門を抜け石段を上がると、ようやく丘の上に築かれた4層5階の天守が現われる。

 天守の大きさは、姫路城、松本城に次いで3番目。堂々たるものだが、天守以外の建物は維新後に撤去されたため、どこか寂しげだ。それもまた松江城のよさだろうか。

●クルマに例えれば…トヨタ クラウン!

松江城クルマに例えるならトヨタ クラウン! 周辺の街並みを含め、古きよきニッポンのセダンといった風情がある。
松江城クルマに例えるならトヨタ クラウン! 周辺の街並みを含め、古きよきニッポンのセダンといった風情がある。

●松江城へのアクセス…松江市中心部北寄りにある。大手前に駐車場あり。最寄りICは山陰自動車道・松江西IC。

■第7位 丸岡城(福井県)

●古式ゆかしき民家のような風情

 2層3階の天守は、現存天守の最小クラスで、作家の司馬遼太郎氏は「民家のように質朴」と激賞した。

第7位 丸岡城(福井県・mtaira@Adobestock)
第7位 丸岡城(福井県・mtaira@Adobestock)

 現存天守と言うと、地元にとっては一大観光資源だが、そういった俗な雰囲気がなく、高い天守台石垣の上に、まさしく民家のように建っているところがマニア泣かせ。

 その質素な外観から、長らく「現存天守最古」と言われてきたが、近年の調査で1624年以降の建設であることが判明。地元は「現存天守閣では最古の建築様式」と表現を変えた。

 現存天守として極めて質素であることからか、映画『戦国自衛隊』では、上杉謙信の春日山城(史実は天守なし)に見立てて撮影が行われた。

●クルマに例えれば… ホンダ N-ONE!

 丸岡城をクルマに例えるならホンダ N-ONE!サイズは最小クラス、ルックスは最もレトロということで、これですね!
 丸岡城をクルマに例えるならホンダ N-ONE!サイズは最小クラス、ルックスは最もレトロということで、これですね!

●丸岡城へのアクセス…北陸自動車道・丸岡ICより約1km。城の北側に有料駐車場あり。

■彦根城(滋賀県・国宝)

●ひこにゃんの城に非ず! 井伊家代々の名城なり

 天守は3層3階で大きくはないが、城内は江戸期の遺構が多く、世界遺産登録を目指している。

 城外の濠のほとりの埋木舎(うもれぎのや)は、部屋住み時代の井伊直弼(後に大老)の住まいで、その質素さが胸を打つ。

彦根城(滋賀県・国宝・beeboys@Adobestock)
彦根城(滋賀県・国宝・beeboys@Adobestock)

●クルマに例えれば…アルファロメオ!

彦根城をクルマに例えるならアルファロメオ! 寺社のような火頭窓がとってもエレガント。天守のおしゃれ番長はアルファっぽいね!
彦根城をクルマに例えるならアルファロメオ! 寺社のような火頭窓がとってもエレガント。天守のおしゃれ番長はアルファっぽいね!

●彦根城へのアクセス…彦根市中心部。城内外に有料駐車場。最寄りICは名神高速・彦根IC。

■松山城(愛媛県)

●『坂の上の雲』の城は幕末に再建されたもの

 伊予松山の町に聳える城山の頂に建つ平山城。

 ふもととの標高差が100m以上あり、山城に分類された時期もある。連立式の天守は3層3階で高さはそれほどないが、小天守と連立することで厚みを感じさせる。

松山城(愛媛県・Tierney@Adobestock)
松山城(愛媛県・Tierney@Adobestock)

●クルマに例えれば…トヨタ マークX!

 松山城をクルマに例えるならトヨタ マークX! 中くらいの大きさで重厚感満点。クルマで言えば男の真ん中・マークXだ。
 松山城をクルマに例えるならトヨタ マークX! 中くらいの大きさで重厚感満点。クルマで言えば男の真ん中・マークXだ。

●松山城へのアクセス…最寄りは松山自動車道・松山IC。クルマは麓の駐車場へ。山頂へはロープウェイとリフトがある。

次ページは : ■丸亀城(香川県)

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!