伝統ある日本車のビッグネーム、フェアレディZ。初代S30Zが登場してから2019年で50年を迎える。
現行Z34型はスペシャルティスポーティカーということもあり、比較的1モデルのライフが長いのだが、現行Z34型が登場したのは2008年12月1日のことなので、すでに11年が経過している。それにしても11年というのは長い。歴代モデルのなかでも最長だ。
いったい、Zはいつフルモデルチェンジするのか、と首を長くして待ち望む人も多いはずだ。
そんな折り、2019年秋のニュルブルクリンクサーキットで、Z34型フェアレディZの覆面テスト車が走行するシーンが捉えられた。
これまで、ベストカースクープ班はこれまで次期フェアレディZがどうなるのか追って来たが、ここに来て新たなスクープ情報を入手した。
Z34型フェアレディZの覆面テスト車が意味するものは? 次期フェアレディZはいつ出るのか? 今わかっている次期フェアレディZのすべてをお伝えしよう。
文/ベストカー編集部
写真/ベストカー編集部
CGイラスト/ベストカー編集部
初出/2019年12月26日号
【画像ギャラリー】生誕50周年を迎えた歴代フェアレディZの雄姿 何代目が一番売れたのか?
現行Z34型は登場してから11年、次期Zはどうなる?

現行Z34型は2008年12月1日に発売されたので2019年12月1日で11年を迎えた。途中、NISMOモデルの追加などのバリエーション展開はあるものの、エンジンの変更などを伴う大がかりなマイナーチェンジは実施されないままである。
途中2009年10月に追加されたオープンモデルのロードスターは、2014年5月をもって国内での販売を終了し、現在はクーペのみとなっている。
次期型の開発の情報は常にある。一時期は開発を凍結したという情報もあったが、現在の最新情報では、次期型Zは2025年頃の市場投入を目指して開発が進められているという。
電動化へと大きく舵を切ることが必須の世界的情勢のなか、「ニッサン・インテリジェント・モビリティ」を合い言葉に、日産は電動化への対応を急速に進めている。
東京モーターショーでワールドプレミアされた「アリアコンセプト」は専用プラットフォームを新開発し、前後2モーターのピュアEVだ。
海外のモーターショーでもハイパワーe-POWERコンセプトモデルを発表している。次期型Zはいずれにせよ電動化の流れに乗ることは間違いない。

2021年にZ34型がビッグマイナーチェンジ!
そのいっぽうで日産に近い情報筋からもたらされた情報が、Z34型が2021年にビッグマイナーチェンジを実施する、というもの。
2018年から開発はスタートしているということで、スカイラインに搭載された3L、V6ツインターボエンジンを搭載するという。同時に内外装にも大幅に手を入れられて、ガラリとイメージチェンジするというのだ。
ニュルブルクリンクでテストするZ34型は、このビッグマイチェンモデルと見るのが正解だろう。
Zのプラットフォームは基本的にはV37スカイラインとの共通性が多く、VR30DDTTを搭載するのに無理はない。
304ps仕様とスカイライン400Rの405ps仕様の2タイプが用意されることになるだろう。スカイラインでは7速ATのみの組み合わせだが、Zには6速MTとの組み合わせも期待したい。
マイチェンに向けた開発期間は3年と長いので、シャシーチューニングなどフルモデルチェンジに近い内容だ。