2017年2月に登場した現行CX-5はマツダの屋台骨を支えるミドルクラスSUV。登場から7年を迎え、そろそろフルモデルチェンジが噂される。そんななか、中国の北京ショーでは「ARATA」というSUVが披露され、2025年中に中国市場で販売すると発表。さらに2024年3月期決算説明会において、次期CX-5にマツダ製ハイブリッドを投入する計画も明らかになった。今わかっている次期CX-5の最新情報をお届けしよう。
文:ベストカーWeb編集部/マツダ
■長安汽車と共同開発したARATAが次期CX-5になる?
4月25日から開催された北京モーターショーにおいてマツダがセダンの「EZ-6」とSUV「ARATA(創」の注目モデルを発表したことは既報の通り。
この2車種は、中国のマツダの現地法人CMA(長安マツダ)の親会社となる長安汽車と協業。セダンのEZ-6では長安汽車の電動化&自動運転の技術を導入し、マツダはデザインと走りに関するノウハウを投入するという。
このEZ-6は、長安汽車の電動車ブランドの深藍(ディーパル)のSL03がベースとなっており、BEV、PHEV、FCEVを設定し、2024年中に中国で販売される。
そして、もう1台の「ARATA」。これが次期CX-5になると報道しているところもあるが、ARATAのボディサイズはCX-5よりもひと回り小さく、プラットフォームも長安汽車が開発したものとなるので、これが次期CX-5とはならない。EZ-6と同じく、BEVやPHEVなどの電動パワートレインを搭載して2025年中に中国で販売されるようだ。
■次期CX-5はどうなるのか?
では本題の次期CX-5はどうなるのか? これに関しては5月10日に開催された2024年3月期の決算説明会において、シレっと重大なことがパワーポイント資料に記載されていたので見ていきたい。
最も注目すべきは「次期CX-5にマツダ製のハイブリッドを搭載する計画」と記されていたことだ。現状、マツダの電動車は、マイルドハイブリッドと、PHEV、MX-30ロータリーEV、MX-30EVをラインアップしているが、新たに自社製のストロングハイブリッドを投入するということだ。
マツダ製のハイブリッドを搭載する、と書かれていたが、はたしてどんなハイブリッドを搭載するのだろうか。
過去、マツダの廣瀬一郎専務執行役員は、トヨタのハイブリッド技術であるTHSも利用したハイブリッド車を投入することも明言している。そういえば、マツダは2LのSKYACTIV-GエンジンにトヨタのTHSを搭載したアクセラを販売したことがあった。
ちなみにスバルが初のストロングハイブリッドを新型フォレスターに搭載すると明言しているが、その中身はまだ明らかにされていない。おそらく高い確率で、スバル製水平水平対向エンジンとトヨタ製ハイブリッドのTHSを組み合わせたストロングハイブリッドになるだろう。
他方、クラウン、レクサスLSなどに採用している縦置きTHS、スモール群の横置きエンジン=プリウスのTHSIIをそのまま搭載することは考えにくい。
したがって、マツダ製の2L、直4SKYACTIVE-Gにトヨタ製ハイブリッドのTHSを組み合わせたもので、最終的にはマツダが独自にチューニングしたストロングハイブリッドになるだろう。
さて、気になる次期CX-5の発売は、2026年と予想する。期待して待ちたい!
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