R32~R34型スカイラインセダンの中古車事情 高騰していない今が狙い目!

R33型スカイラインセダン:1993年8月~1998年4月

R33型スカイラインセダンGTS25-tタイプM。ボディサイズは全長4720×全幅1720×全高1360mmと全車3ナンバーボディとなった
R33型スカイラインセダンGTS25-tタイプM。ボディサイズは全長4720×全幅1720×全高1360mmと全車3ナンバーボディとなった

 1993年8月にフルモデルチェンジが行われ、R33型へ進化する。先代のR32型は5ナンバーサイズボディを基本としていたが、このR33型は全車3ナンバー車として、さらにホイールベースを延長することで、R32型の弱点だった後席の居住性を改善したのが特徴だ。

 セダンは先代のピラードハートトップからサッシュ付きドアへと変更された。グレード構成はセダンのみに用意されたエントリーグレードのGTSをはじめとした6グレード。

 GTS/GTSタイプGには最高出力130psを発生する2L、直6SOHCエンジンを搭載。GTS25/GTS25タイプGには最高出力190psを発生する2.5L、直6DOHCエンジンが搭載されていた。

 そして、最上級グレードのGTS25tタイプには、最高出力245psを発生する2.5L、直6ターボエンジンが搭載された。

 4WDモデルは1995年1月に最高出力190psを発生する2.5L直列6気筒DOHCエンジンを搭載するGTS-4、GTS-4タイプGが追加された。

 1996年の1月にはグレード体系が変更され、GTSタイプX、GTSタイプS、GTS25タイプX、GTS25タイプS/S、GTS-4タイプXなどが追加されている。

R33型スカイラインセダンのコクピット。豪華かつラグジュアリーな印象
R33型スカイラインセダンのコクピット。豪華かつラグジュアリーな印象


■R33型スカイラインセダンの中古車相場
■中古車流通台数:12台
■中古車価格帯:約56万〜約300万円
■中古車平均価格:約130万円

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 1993年〜1998年に販売されたR33型スカイラインセダンは、R32型〜R34型第二世代のスカイラインのなかでは、ボディの大型化やロングホイールベース化によってスポーティさが薄まったとして人気薄のモデルだった。

 しかし現在では、北米の25年ルールによる海外流出も手伝って大幅な値上がり傾向を示している。

 流通台数は直近の3ヵ月間、12〜15台と間を小幅な動きでとどまっており、横這いといえる状態だ。

 一方、中古車の平均走行距離は3ヵ月前の約5.2万kmから現在は約6.6万kmまで延びているにも関わらず、平均価格は3ヵ月前の約68万円から現在は倍近くとなる約130万円まで上昇している。

 さらに1年という長いスパンで見てみると、2020年の年始での平均価格は約50万円まで下がっており、そこを底値に現在は約80万円も値上がりしており、暴騰といえるレベルとなっているのだ。

 価格帯は約56万〜約300万円で価格帯によって流通しているグレードが異なっているのが特徴だ。

 最も多いのがGTS25タイプM系で、次いで2.5L自然吸気エンジンを搭載したグレードが各1台ずつといった状況だ。

 200万円を超える高価格帯はすべてGTS25タイプM系のターボ+MT車となっており、R32型同様にMT車の人気が高い。

R34型スカイラインセダン:1998年5月~2001年5月

「ボディは力だ。ドライビングボディ」というキャッチコピーで話題となったR34型スカイラインセダン。ボディサイズは全長4705×全幅1720×全高1375mm
「ボディは力だ。ドライビングボディ」というキャッチコピーで話題となったR34型スカイラインセダン。ボディサイズは全長4705×全幅1720×全高1375mm

 1998年5月にフルモデルチェンジを行い、直列エンジンを搭載する最後のR34型スカイラインが登場。

 先代のR33型はボディサイズの拡大によってスポーティ色が薄まったという反省から、R34型はホイールベースを短縮し走行性能を向上させたのが特徴で、現在でもドリフトのイベントにおいてR34型セダンは現役バリバリで活躍している。

 ボディ剛性が高いのもポイントで、それを裏付けるのが発売当時のCM。「ボディは力だ。走りのためにボディを鍛えた。これがドライビングボディ。SKYLINE SPORTS 4DOOR 誕生」と謳われるほど、4ドアモデルにも力が注がれていた。

 グレード構成は最高出力155psを発生する2L、直6DOHCエンジンを搭載するエントリーグレードのGTをはじめ、最高出力200psを発生する2.5L、直6DOHCエンジンを搭載する25GT/25GT-X、4WD車の25GT FOUR/25GT-X FOUR。

 そして最高出力280psを発生する2.5L、直6ターボエンジンを搭載する25GTターボ/25GT-Xターボの7グレードを用意していたが、2000年8月のマイナーチェンジで、25GT-Xターボが廃止されるなどグレード整理が行われた。

R34型スカイラインセダンのコクピット(200年8月に行われたマイナーチェンジ後の後期型)。シートクロスを変更をはじめ、アルミスポーツペダル、ブラック&シルバー本革巻きステアリング&シフトノブ、イリジウム調シルバーのセンターコンソール、シルバーメーターを採用
R34型スカイラインセダンのコクピット(200年8月に行われたマイナーチェンジ後の後期型)。シートクロスを変更をはじめ、アルミスポーツペダル、ブラック&シルバー本革巻きステアリング&シフトノブ、イリジウム調シルバーのセンターコンソール、シルバーメーターを採用


■R34型スカイラインセダンの中古車相場
■中古車流通台数:99台
■中古車価格帯:約25万〜約339万円
■中古車平均価格:約144万円

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 1998年〜2001年にかけて販売されたR34型スカイラインセダンの中古車流通台数だが、現在は100台を切った99台となっている。

 3ヵ月前の時点では155台も流通していたので、3分の1の中古車がわずか3ヵ月で姿を消したということになる。

 平均価格はこの3ヵ月の間、約9万kmで安定しているにも関わらず、平均価格は3ヵ月前の約130万円から現在は約144万円まで値上がりしている。

 1年という長いスパンで見てみると、2019年11月の時点では約118万円付近まで値落ちし、その水準をキープしていたのだが、2020年5月から値上がり傾向が現在も継続中という状況となっている。

 R34型スカイラインセダンの中古車の価格帯は約25万〜約339万円と幅広くなっているが、100万円以下の中古車も約31台流通しており、R32型やR33型と比べると手が届きやすいモデルだ。

 グレードでは、R32型やR33型同様にターボエンジンを搭載した25GTターボが最も多く、次いで25GTそして25GT-Xターボとなっており、中古車の半数はターボ車という状況だ。

 しかしMT車はわずか14台にとどまっており、R34型スカイラインセダンの中古車はATが主流となっている。

 すでに、AT車にMTを載せ替えた仕様も出回っており、今後はAT車も市場から姿を消す可能性は高い。

 R32型〜R34型スカイラインセダンは現在揃って値上がり傾向となっており、なかでも不人気といわれ続けたR33型が猛反発している状況だ。

 直6+FRのスポーツセダンということから、今後はさらに値上がりする可能性が高いので、早めに購入したい。

【画像ギャラリー】4ドアセダンこそがスカイラインの王道! R32~R34型の4ドアセダンを写真でチェック!

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