新車で購入するならば、2.5S Cパッケージが鉄板グレード
リセールバリューが最も高いのが、残価率約71.8%の2.5S Cパッケージ2WD。人気のアルファードでも唯一残価率70%以上を記録。5年落ちの中古車としては驚異的な数字となっている。
2.5S Cパッケージ2WDは2.5Lガソリンエンジンを搭載したエアロ系のグレードで、19インチの切削光輝アルミホイールを標準装備。そのほか、後席用サンシェード、オートワイパー(雨滴感知式)、リバース補助機能付オート電動格納式リモコンカラードドアミラー。LEDコーナリングランプを装備。
インテリアは、黒木目調本革巻きステアリングホイールにはステアリングヒーター機能を装備。メッキ加工のインサイドドアハンドルをフロント・リアに採用。ドアトリムは、合成皮革+スパッタリング+黒木目調を使用している。
シート表皮はファブリック+合成皮革のコンビシートを採用。運転席は8ウェイパワーシート、オットマン付の助手席は4ウェイパワーシート。セカンドシートはロングスライドやパワーオットマンを搭載したエグゼクティブパワーシートを標準装備している。
さらに快適装備では、ウェルカムパワースライドドア&予約ロック機能付のスマートエントリー。パワーバックドアなどが標準装備となっている。
残価率67.9%で第2位となったのが、2.5S Aパッケージ2WD。ベーシックな2.5Sと比べると、クルーズコントロール、スーパーUVカット+IRカット機能+撥水機能付フロントドアガラス。排気ガス検知式内外気自動切り替え機能付フルオートエアコン、ナノイー機能をフロントに加えてリアにも装着。
さらに助手席スーパーロングスライドシート、マニュアル式の助手席オットマン機能。デュアルパワースライドドア+バックドアイージークローザーを標準装備している。ベースグレードの2.5S 2WDより約22万円高いが、装備の充実度を考えるとお得感は高い。
そして約67.7%の残価率で第3位となったのが、2.5S Aパッケージ タイプ・ブラック2WD。このグレードは2016年7月に設定された特別仕様車。
2.5S Aパッケージ2WDをベースに、スモークメッキのフードモール&フロントグリル&ミッドグリル、バックドアガーニッシュ、インサイドドアハンドル(メッキ/フロント・リア)、専用ゴールド加飾を施したスマートキー。そしてウルトラスエード+クロコ調柄合成皮革を使用した専用シートという特別装備を採用しているモデルだ。
中古車では敬遠される3.5Lのエグゼクティブラウンジが狙い目
続いては、残価率が低く中古車で狙い目のグレードをピックアップする。残価率約44.3%と最も低くなったのが3.5エグゼクティブラウンジ2WD。4WD車も残価率48.3%で第3位となっている。
3.5エグゼクティブラウンジの残価率が低くなる理由として、まず挙げられるのは搭載している3.5Lという大排気量エンジンのため、自動車税も高い。しかも使用燃料がハイオクガソリンのため、ランニングコストが高くなるから中古車ユーザーから敬遠される。
そして、2017年末のマイナーチェンジでエアログレードにもエグゼクティブラウンジが設定されたが、前期型は標準系にしか設定されていないということが残価率の下がる要因だ。
とはいえ、最上級グレードらしく、レーダークルーズコントロール、インテリジェントクリアランスソナーといった運転支援システム。セミアニリン本革を使用したエグゼクティブラウンジシート。
T-コネクトSDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム。12.1型リアシートエンターテイメントシステム。DCM+ルーフアンテナといった豪華装備が標準装備されている。
約47.7%で低い残価率第2位となったのが、3.5SA 4WD。特別仕様車の3.5SA タイプブラック4WDも約49.6%で第5位と残価率は低めだ。
3.5SAは2.5S“Aパッケージ”とほぼ同じ装備内容となっている3.5Lエンジンを搭載したエアログレード。車両重量の重さを考えると4WD車のほうが走行安定性は高いとも考えられるが、逆に降雪地で使用されたクルマが多く残価率が下がってしまうとも言える。
こうして見ると、搭載するパワートレインでは残価率の高い順に2.5L、ハイブリッド、3.5Lとなっている。こういったことを踏まえて中古車を探せば、想像以上の充実した装備のクルマを手に入れる事も可能なのだ。
これは中古車が人気という要素が価格に大きな影響を与えるから。この人気のトレンドを応用すると、より良い中古車購入が可能となるのだ。
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