利便性や価格のせいで、買いたくないユーザーは31%存在した
eやんOSAKAの成果報告によると、参加者は計130人。実験終了後に電動バイクの購入意向を尋ねたところ「買いたい」が69%(87名)、「買いたくない」が31%(40名)という結果だった。
意外と「買いたくない」人が多いように見えるが、ネガな意見としては「バッテリー切れが不安」のほか、「駐車場がない」、バッテリー搭載により「収納スペースがない」ことへの不満があった。そして、「経済的に余裕がない」のも理由のようだ。
これは対象の大部分が学生だった影響もあるとのことだが、本体価格がダウンしたり、安く利用できる方法があるならユーザーは確実に増えるハズだ。
現在、共通バッテリーであるホンダのモバイルパワーパックe:に対応しているのは、同社のベンリィe: I/IIシリーズ、ジャイロキャノピーe:、PCXエレクトリックのみ(いずれも法人向け)。しかし日高社長は「2023年秋に開催される東京モーターショー改めJAPANオールインダストリーショーで、新たな対応モデルを展示するため各社で開発を進めていると思う」と話す。
さらに大阪万博が2025年に開催される。このマイルストーンに向け、大阪でEVバイクをアピールしていく抱負も語った。
実は今も一部でEVバイクは安く買えるが……!?
EVバイクが値下げされ、買いやすくなるのは朗報。しかし実のところ、一部地域では今もガソリン車より安く購入できるのだ。
それは手厚い補助金のおかげ。E-ビーノの場合、国(一般社団法人次世代自動車振興センター)から2万6000円が交付される。
それでもE-ビーノはガソリン版より約3万円高いが、EV普及に熱心な東京都では、さらに8万円もの補助金が出る。計10万6000円が支給され、ガソリン版より安い15万6600円でEV版ビーノが買えてしまうのだ。
ただし、これほど手厚い補助金は東京都のみで、初度登録から1年以内など申請に条件はある。
これらの補助金はクルマと同様、本体価格に応じて設定され、価格が高いほど補助金も増える仕組みだ。バイクの場合、国から補助金が出るのは原付一種(50cc)、原付二種(51~125cc)のみで上限12万円。東京都からは原付一種で上限18万円。原付二種で上限36万円まで交付される。
とはいえ、多額の補助金は東京都民限定だし、いつまで現在と同額の補助金が出るかも不透明。多くのユーザーにとって、本体価格がダウンした方が現在より安く購入できる可能性がある。もちろん今後EVバイクが安くなるには、ガチャコが普及して共通バッテリー採用モデルが増えることが条件だ。
ひとまず今秋からスタートするガチャコの詳細発表を待ちたい。
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