デザインはZX-10Rのイメージを色濃く注入
外観はアッパーカウルが小型化され、引き締まった小顔に。2眼ヘッドライトはよりエッジの立った形状に変更され、最上級モデルZX-10Rのイメージが濃くなった。従来サイドカウルにビルトインされていたフロントウインカーはヘッドライト脇に内蔵される。
さらにサイドパネルはより複雑なレイヤード(積層)構造となり、ダウンフォースを生みだすウイングレットの機能を持つ。なお、横から見るとカウル面積が減り、エンジンがより露出している。
スクリーンも新形状だ。ZX-10Rと同様、フロントカウルがスクリーン側面をサポートする形状で、両サイドの穴によりスクリーン後方の圧力上昇を緩和。高速走行時の乱流を軽減してくれる。
そしてカワサキが積極導入しているカラーTFT液晶メーターを採用。新たにスマホ連動機能も獲得した。
なお今回、USカワサキは国内で4月に発売されたエリミネーター(400)の451cc版も発表。ホンダのレブル500と真っ向ライバルとなるが、国内入荷は不明だ。
20周年のCBR600RRが鈴鹿8耐で大々的に新型発表か?
もう一方の雄、CBR600RRに関する独自情報もお届けしよう。
2016年の生産終了を経て、2020年にフルチェンジで復活。先代モデルをベースにIMU連携のABSやトラコン、ウイングレットなどを装備した。排ガス対応は当時の平成28年度規制(ユーロ4)で、欧州では販売されず、国内にのみ設定。当初から次期規制の令和2年度規制(ユーロ5)には対応しないとの噂があった。
ところが、デビュー20周年を迎える2023年内に新型が登場する模様。8月4日~6日に開催される鈴鹿8耐会場で、レースファンを前に新型を発表する可能性が高いようだ。
詳細は不明で、20周年モデルが設定されるかは不明。また、外観は変わらず、エンジン内部などを変更し、規制に対応するとの情報もある。もし20周年を祝うモデルが設定される場合、初代の2003年型カラーを復刻する可能性もあるだろう。
その根拠は、兄貴分のCBR1000RR-Rが30周年を迎えた2022年に、初代CBR900RRをイメージした記念車が設定されたからだ。
いずれにせよZX-6RとCBR600RRが規制をクリアし、当面走り続けることはファンにとって朗報だ。軽さとパワーを両立した600SSは、リッターSSよりずっと身近な存在。250からリッタークラスのレースにステップアップするライダーにとっても必要なモデルだ。ジャンル消滅の危機にありながら、何とか粘って存在し続けてほしい!
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