ペダルの踏み間違えは他人ごとじゃない! 運転脳を鍛える超簡単な3つの対策法


 高齢ドライバーによるアクセルとブレーキの踏み間違え、逆走などが原因の事故が多発している。その大きな原因は、脳機能の低下と言われている。しかし、そういったミスを犯すのは高齢者だけというわけではない。

 脳機能の衰えには個人差があり、高齢者であってもまったく問題なく運転ができるレベルの脳機能を維持できている人も多い。反面、高齢者と呼ばれる年齢に達していなくても、脳機能に問題ありという人も実はけっこう多いのだ。つまり、若いからといって自分の脳を過信してはいけないということだ。

 今回は、いつまでも安全に運転できるの脳を維持するための策を解説する。

文/室井 圭、写真/写真AC、イラストAC

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先手必勝! 脳の衰えを早期に察知しよう

アクセルとブレーキの踏み間違えは他人ごとじゃない! 運転脳を鍛える超簡単な3つの対策法
警察庁交通局の平成29年「高齢運転者に係る死亡事故の特徴について」によると、アクセルやブレーキの踏み間違いで死亡事故を起こした人の65歳未満に占める割合は21%と意外と多い

 脳は加齢とともに衰えていくのが当然と思っている人は多いのではないだろうか? しかし、脳は他の臓器とは異なり、アルツハイマーなどの疾患に罹患していない限り、しっかり使えばいくつになっても進化することができると言われているのだ。

 つまり、若いうちから脳を使い、活発に働かせることで脳機能の低下を食い止め、より長く安全に運転ができる脳を維持できるということだ。

 加えて重要なのは早期の気づきと言われている。早期に衰えを察知できれば、悪化する前に脳に刺激を与え、働かせる策を講じることができ、悪化のスピードを食い止めることができる可能性が高くなるからだ。

 やっかいなのは、脳の衰えは自覚しにくいという点。体の衰えは「疲れやすくなった」「すぐに息切れしやすくなった」など、症状として現れるため自覚しやすい。いっぽう、脳の衰えは、行き慣れた場所なのに道に迷う、知り合いの顔や名前を思い出せなくなるなど、かなり状態が悪化するまで気づくことは難しい。

 そこで、以下に脳の衰えとともに発生しやすい症状をいくつか紹介する。ひとつでも当てはまる項目があれば要注意。早めに脳を活性化させる策を講じる必要がある。

脳の衰えのサインを見逃すな!

□一度したことを何度も繰り返してしまう。短時間のうちに何度も同じことを言うことが増えた
□趣味など、今まで熱中していたことに急に関心がなくなる
□些細なことでも激しく怒ったりと、感情を抑えられないことが多くなってきた
□遅刻が増えたり、時間に則った生活ができないことが多くなってきた
□狭い場所への駐車がうまくではなくなった
□クルマを擦ることが多くなった
□ブレーキやアクセル、ハンドルの操作が荒くなったと言われる
□右折の時に対向車にぶつかりそうになるなど、危険なシチュエーションに遭遇することが多くなった

いずれは受けなくてはならない! 実はけっこう難しい「認知機能検査」

アクセルとブレーキの踏み間違えは他人ごとじゃない! 運転脳を鍛える超簡単な3つの対策法
満75歳以上からは「認知機能検査」「高齢者講習」を受けないと更新手続きに進めない。認知機能検査で「記憶力・判断力が低い」という判定結果が出た場合、専門医を受診しなくてはならない

 2017年3月21日に改正された道路交通法により、満75歳以上は運転免許更新時に、「認知機能検査」「高齢者講習」を受けることが義務づけられた。

 認知機能検査とは、判断力、記憶力の状態を知るための簡易検査。49点未満は「記憶力・判断力が低くなっている(認知症の可能性がある)」、49点以上76点未満は「記憶力・判断力が少し低くなっている(認知機能の低下の可能性がある)」、76点以上は「記憶力・判断力に心配がない」と判定される。

 「自分には関係ない」と、認知機能検査の内容を見たことがある人は少ないだろう。実は、これが意外と難しい! 実際、若い人でもけっこう苦戦する人も多いという。

 長く運転をするつもりなら、誰もがいずれは受けなくてはならなくなるテスト。どんな問題が出題されるのかを一度チェックしてみると、脳を若いうちから鍛えようという意識を持てるかもしれない。

認知機能検査の内容

1.時間の見当識 記入時間:2分
 検査時の年月日、曜日、時間を回答する。

2.手がかり再生  覚える時間:合計4分
 A、B、C、Dの4つのボードに描かれているイラストをそれぞれ約1分で覚える。ひとつのボードには4種類のイラストが描かれている。その後、ヒントなし、ヒントありの2段階で何が描いてあったかを回答する。

3.時計描画  記入時間:計1分30秒
 時計を描き、さらに時計の中に文字盤を描く。次に、その中に指定された時刻となるように短針と長針を描き入れる。

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