レビン、テラノ、パルサー……「昔の名前で出ています」

レビン、テラノ、パルサー……「昔の名前で出ています」

 ここ数年で進んだ車種の整理によって消滅してしまった車名は多い。その一方海外では、日本で消滅した車名を現在も使い続けているモデルがある。ここではそんな、「昔の名前で出ているクルマたち」をピックアップしてみた。

文/永田恵一、写真/トヨタ、日産、ホンダ

【画像ギャラリー】海外で残る懐かしい名前たち 日本で売られていた当時の姿とともにギャラリーでチェック(15枚)画像ギャラリー

■スターレットはスズキ バレーノのOEMとしてアフリカで販売中(トヨタ編)

●トヨタ/スターレット(アフリカ)

 スターレットはヤリス、ヴィッツの前身となるトヨタにおいてはエントリーモデルとなるコンパクトカーで、1.3Lのターボエンジンを搭載したスポーツモデルもあり、日本では1999年に絶版となった。

 現在、アフリカで販売されるスターレットはトヨタとスズキの協業により、日本では絶版となったものの、インドで今も生産が続くスズキの大きめのコンパクトカーとなるバレーノのOEMだ。

 なお、トヨタがインドで販売するバレーノのOEMの車名はスターレットとしては最後となった5代目モデルのスポーツモデルに使われたグランツァと、こちらもスターレット絡みとなっている。

トヨタ スターレット。日本では1999年に絶版に。現在はスズキ バレーノのOEMとしてアフリカで生き残っている
トヨタ スターレット。日本では1999年に絶版に。現在はスズキ バレーノのOEMとしてアフリカで生き残っている

●トヨタ/アリオン(中国)

 アリオンはカリーナから続く5ナンバーサイズのミドルセダンで、日本では今年絶版となった。

 現在、中国で販売されるアリオンは、日本で兄弟車だったコロナ→コロナプレミオ→プレミオ同様のリンシャン(中国に進出するには関税のかからない現地生産が基本で、そのためには中国国営のメーカーとの合弁会社の設立が必要となり、トヨタは中国に第一汽車、広州汽車との合弁となる一汽トヨタと広州トヨタがある)の兄弟車となる一汽トヨタ仕様だ。

 現在のアリオンも日本時代と同じカローラの一車格上となるミドルセダンで、TNGA-Cプラットホームを使い、2LNAエンジンの搭載やボディサイズは全長が日本の5ナンバー枠一杯となる点なども、日本時代のアリオンとよく似ている。

●トヨタ/レビン(中国)

 レビンはスポーツモデルを中心としたFR時代は2ドアと3ドアのクーペ、FFになってからは2ドアクーペのみとなり、日本では2000年にセリカに統合される形で絶版となった。

 現在、中国で販売されるレビンは一汽トヨタで販売されるカローラの広州トヨタ仕様で、日本専用ボディとなる日本仕様のカローラセダンより大きなボディサイズを持ち、先代モデルが継続販売されるプラグインハイブリッド車も設定される。

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