【番外編】コレは反則でしょ! の驚速カー
●アルファロメオ 164プロカー
イタリアのアルファロメオが1987~1998年に販売していた4ドアセダンが164。
この164はイタリア車では珍しく直線を基調にしたフォルムが特徴のモデルで、後期には200ps超えのターボエンジン仕様も登場するなど、十分に速いセダンだった。
だが、ここで紹介したいのはほぼ164そのままの外見ながら、中身がとんでもなかったスペシャル仕様だ。
1988年に公開された164プロカーがそのモデルであり、F1用に開発された3.5リッターV10エンジンを搭載していた。
このクルマは、市販車の外観を保ったモンスターマシンで争うプロカー選手権のために開発され、164なのは外見だけ。
結局諸般の事情によりプロカー選手権の開催は見送られたが、600psのF1エンジンを積んだセダンによるレースが実現していたら、興味深いものになったはずだ。
●ルノー エスパスF1
ルノー エスパスは、フランスのルノーが販売するミニバン。
1984年に販売が開始された初代モデルは、外板の多くに樹脂を使用していたため車重が1228kgと軽く、110psのエンジンによるパワーウェイトレシオは11.2と、1980年代のミニバンにしては低い数値だった。
そしてルノーが自社のF1用3.5リッターV10エンジンを2代目エスパスに載せてしまうという暴挙(?)に出た。
その結果1994年に生まれたのがエスパスF1だが、もちろんこれはプロモーションのために製作された車体であり、公道を走ることは想定されていなかった。
先のアルファロメオ 164プロカーやエスパスF1など、外見からは想像できない速さを持ったクルマは遊び心やある種のロマンを感じさせる。
これは公道を走るクルマも同様であり、「羊の皮を被った狼」には、クルマ好きの感性を刺激する何かがある。
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