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エンジンオイルの交換サイクルは?

新車購入後のオイル交換は昔から1000km走行後が目安といわれている
新車購入後のオイル交換は昔から1000km走行後が目安といわれている


●夏と冬、1年に2回、走行5000kmごとの交換がオススメ

 今、ほとんどの新車のマニュアルを見ると、エンジンオイルの交換時期は環境対応のため交換サイクルは長くなっている。メーカーによって微妙に異なるが、次のように規定されている。

●ガソリンNA車/1万5000kmまたは1年
●ガソリンターボ車/5000kmまたは6ヵ月
●NA軽自動車/1万Kmまたは6ヵ月
●ターボ軽自動車/5000kmまたは6ヵ月

 高温かつ高回転となるターボ車はNAエンジンより交換サイクルは短く、さらにシビアコンディションだった場合は以下のようにさらに短くなる。

■シビアコンディションの場合
●ガソリンNA/7500km、または6ヵ月
●ガソリンターボ車/2500km、または3ヵ月
●NA軽自動車/5000kmまたは3ヵ月
●ターボ軽自動車/2500kmまたは3ヵ月

 ハイブリッド車は、エンジン停止時間が長く、エンジンオイルが温まりにくいうえに、走行中にエンジンを何度も始動と停止を繰り返しているため、エンジンオイルにとってはシビアなコンディションとなっている。

 ヤリスハイブリッドの場合、低粘度のオイル品質規格「JASO GLV-1」認定を取得した0W-8というハイブリッド専用の超低粘度オイルが使われている。

 愛車を長持ちさせたいなら、夏と冬、1年に2回、走行5000kmごとの交換をおススメしたい。ちなみにオートバックスでは5000kmの走行、または6ヵ月を目安としたオイル交換を推奨している。

 新車で購入した場合、摺動部から細かな摩擦粉が出たり、組立時に小さな金属粉が入る可能性がゼロではないため、新車購入後3000kmでの交換をお薦めしたい。

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猛暑、冬の乗り方に注意

冷却水はラジエーターリザーバタンク内の冷却水の量が規定の範囲(FULLとLOWの間)にあるかを点検。冷却水の量が減るとエンジンがオーバーヒートを起こし、最悪の場合エンジン交換が必要になる(PHOTO:nikkytok@Adobe Stock)
冷却水はラジエーターリザーバタンク内の冷却水の量が規定の範囲(FULLとLOWの間)にあるかを点検。冷却水の量が減るとエンジンがオーバーヒートを起こし、最悪の場合エンジン交換が必要になる(PHOTO:nikkytok@Adobe Stock)


●夏は渋滞ノロノロ運転をなるべく避けエンジンオイルの劣化と冷却水をチェック
●冬は基本的に暖気運転は必要ではないが、ウォームアップ走行をするとよい

 エンジンオイル/エンジンの温度がただでさえ高まりがちな日本の夏。温暖化の進行のせいで、気温が30度以上を真夏日、35度以上を猛暑日、40度以上を酷暑日と呼ばれ、クルマにとっても人間にとっても苛酷な日がひと昔より増えている。

 暑さのなか、渋滞のノロノロ運転という状況はオイルへの負担が確実に増す。酷暑日に渋滞やストップ&ゴーの多い街中での走行の場合、エンジン内部で水蒸気が起き、その水蒸気は油温が上がらないと蒸発せずにエンジン内部に残るため、エンジンオイルの劣化を早めることになる。

 こうしたシビアコンディションの場合、エンジンオイルの交換サイクルは、通常が1年または1万kmの場合、半年または5000kmとなるのだ。つまり、通常の半分の期間、走行距離で交換必須となる。

 冷却水/性能向上が著しい近年のクルマはオーバーヒートを起こし難くなっている。しかも、8年間交換不要の超・長寿命なスーパーLLCの普及によって冷却水もメンテナンスフリー化しつつある。

 初年度登録から7年以上経過しているクルマなら、出かける前にはクーラントの量と色、濁りなどをチェックすることも防衛策。渋滞中も時々は水温計や警告灯などに異常がないか、メーターで確認すべきだろう。冷却系のほったらかしもクルマの寿命を短くするNG行為なのだ。

 普段から充電量が不足気味だったバッテリーに関しても、真夏の渋滞で発電量不足によってダウンしてしまう、というのが真夏のバッテリー上がりの大きな原因となっているので忘れないように注意されたい。

今の時代、暖機運転は必要なのだろうか?(PHOTO:Luca Lorenzelli@Adobe Stock)
今の時代、暖機運転は必要なのだろうか?(PHOTO:Luca Lorenzelli@Adobe Stock)

 冬になると、かつては儀式でもあった暖機運転。ところが電子制御燃料噴射による燃料供給が一般的な現代のクルマは、コンピューターが燃焼状態をチェックすることで常に最適な混合気を供給してくれる。このため、基本的に暖機運転は不要。エンジン始動後、すぐに走り出してOKだ。

 しかし、「エンジン始動後すぐ全開運転OK」という訳ではない。水温が安定するまで、エンジンに無理な負荷をかけることなくゆっくり走らせることが肝心だ。トランスミッションや駆動系も暖めることも必要で、走りながら暖める、ウォームアップ走行(暖気走行)を行うとよいだろう。

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