10年10万kmはまだまだ!!! 20万km30万kmまで長持ちさせる5つのキラーコンテンツとは

駐車する時に気を使うってどういうこと?

クルマ止めにタイヤを強く押し付けている状態は、クルマを痛めつける行為。一度クルマ止めに当てたあと、少しだけ前進してクルマ止めからわずかに離そう(PHOTO:写真AC)
クルマ止めにタイヤを強く押し付けている状態は、クルマを痛めつける行為。一度クルマ止めに当てたあと、少しだけ前進してクルマ止めからわずかに離そう(PHOTO:写真AC)


●クルマ止めに勢いよく停めない
●Pレンジだけで停まらずパーキングブレーキをしっかりかける

 ありがちなのは駐車場にクルマを停める際、勢いよくタイヤをぶつけてしまうこと。この行為はタイヤに凹みができてしまうほか、タイヤとつながっているサスペンションにもダメージが蓄積されてしまう。

 クルマを駐車する際は、一度クルマ止めにゆっくりとタイヤを当てたあと、少しだけ前進(前進駐車の場合は後退)して、クルマ止めからわずかに離すように止めるといい。これだけで、足回りにかかる余計な負荷を減らすことができる。

駐車する際、Pレンジにいれてからパーキングブレーキをかける人が多いようだが、パーキングブレーキをかけた後に、Pレンジに入れるが正しい(PHOTO:Adobe Stock あんみつ姫)
駐車する際、Pレンジにいれてからパーキングブレーキをかける人が多いようだが、パーキングブレーキをかけた後に、Pレンジに入れるが正しい(PHOTO:Adobe Stock あんみつ姫)

 また、案外多いのが、パーキングブレーキをせずにPレンジだけに頼った駐車。もちろん、Pレンジのギアが噛めば、それ以上クルマが動くことはないが、ギアの噛み込みでクルマを停めている以上、外部から大きな力がかかった場合の破損や噛み込みが外れるリスクがないとは言い切れない。

 また勾配がある場所にPレンジで駐車すると、再始動時にギアチェンジをしにくい場合がある。これは勾配によってPレンジのギアに負荷がかかっている状態で、駆動系ダメージが蓄積させることになる。

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気を使った街中での走り方

急ハンドル、急発進、急ブレーキなど、急のつく操作はしない(PHOTO:写真AC)
急ハンドル、急発進、急ブレーキなど、急のつく操作はしない(PHOTO:写真AC)


●急ハンドル、急発進、急ブレーキをしない
●先読み運転をして不必要なアクセル操作、ブレーキ操作をしない
●なるべくトラクションをタイヤにかけずにやさしく走り出す

 走行中は急ハンドル、急発進、急ブレーキなどクルマの重い負担がかかる「急」の付く運転は避けたい。例えば急ブレーキをしない運転。具体的には、速度や場所など走行環境によって変わるが前車との車間距離を充分に開けること。

 例えば先の20~30m先の信号が黄色から赤になるなど、先読み運転ができる場合には、ブレーキは弱く踏み、惰性走行(クリープ現象)を増やすこと。ちなみにこのクリープ現象を使った発進することで約10%も燃費がよくなるという測定結果も出ている(一般財団法人省エネルギーセンター)。

 ちなみにATやCVTの場合では、BボタンやLポジションがあるが、これは平坦な道で頻繁に入れるものではなく、急な下り坂や強いエンジンブレーキが必要な時に使用するもの。

 しかし、ブレーキパッドがもったいないからといって、あまりブレーキを踏まないのは衝突に直結することなので厳禁。先読み運転をすることで、必要以上にアクセルを踏まず、ブレーキ操作も最小限にすることでブレーキパッドやローターを長持ちさせることにつながる。

 そのほか、トラクションをかけすぎないこと。特に停止状態から走りだす時、なるべく優しく走り出すように心がける。これをやるだけで駆動輪の摩耗をかなり抑えることができる。特に後輪駆動のハイパワーモデルは顕著だ。

 交差点内でアクセルを踏みながら曲がると、前輪の外側(ショルダー部)が摩耗してしまう。このような場合、交差点や路地でスピードを落とし過ぎ、再びアクセルを踏んでしまう状況で発生しまう場合が多いようだ。高速道路のコーナー、進入や出口など中高速で旋回するような状況でもなるべくトラクションをかけずタイヤに優しい運転することを心がけよう。

 最後に10万kmを通過点に15万km、20万km、30万kmと乗り続けたいと思っているなら、定期点検はもちろん、エンジンオイル、オイルフィルターを走行距離や期間に応じて交換すること。またバッテリーやタイミングベルトやウォーターポンプといった重要部品をメーカーが推奨する時期に交換することが大切。タイヤの定期的な交換や空気圧のチェック、サスペンションやブレーキの点検、特にブレーキパッドやディスクの摩耗にも注意が必要だ。

キーキーという音がしたらパッドの残量がない証拠だからすぐに交換しよう(PHOTO:LHITFIELD STUDIO@Adobe Stock)
キーキーという音がしたらパッドの残量がない証拠だからすぐに交換しよう(PHOTO:LHITFIELD STUDIO@Adobe Stock)

 ディーラーまたは整備工場任せの人が多いと思うが、少なくともブレーキローターから出されているキーキー音など、愛車が発している異常音には耳を傾けてほしい。

 エンジンからの異音や振動音、ブレーキパッド&ローターのキーキー音、ゴムブッシュや足回り、タイヤからのゴトゴト、ゴツゴツ音などがそれだ。

 異常音を感じたらなるべく早くディーラーや整備工場に持ち込むことで、大きなトラブルになる前に修理ができるからだ。音がしているけど、大丈夫だろう、そのうち止むなどと思わず、早め早めに対策を講じたい。

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