新車購入時にぜひ一読を いざ年末商戦!!! 値引き交渉の前に知っておくべき話 6選

【番外コラム その1】ローン・マジックでラクラク新車購入!!

 今やディーラーローンの主流は残価設定ローンとなっている。3年や5年後などの残価を設定し、その残価を支払い最終回に据え置くことで、月々の支払い負担を軽減するもので、もともとは“リース型ローン”とも呼ばれていた。

 この残価設定ローンの普及でローンの利用が増え、今では欧米などのように、月々の支払い額を電気代や水道代などのような感覚で生活費の一部と考える人も増えている。そして「月々の支払い額が大きく変化しなければ新車に換えてもいい」として、短期間で新車に乗り換えるユーザーも増えている。

 また、残価設定ローンは残価率がやや低めなのが一般的なので、完済前に下取り査定額で残債を相殺するのが半ば当たり前に。“お釣り”が残るケースもあり、次の新車購入予算へまわすことも可能となっているのである。

●残価設定ローンのメリット
・今主流の「残価設定ローン」は月々支払いの金額がかなり低い
・電気代などの感覚で、生活費の一部として支払える
・完済前に“お釣り”が残るケースもあり、次の新車購入予算へまわすことも可能

→が、しかし! 注意したい部分もあるのです!(その2へ)

【番外コラム その2】残価設定ローン、ここに気をつけろ!!

 支払い負担が軽減され、普及が進む「残価設定ローン」。右ページ下ではいい部分を紹介したが、いい事ばかりではないことも事実。ここではその注意点について取り上げる。

●残価率の落とし穴

 残価率が高ければ高いほど、月々の支払い負担が軽減されるのだが、現状、多くのメーカーで、一部の人気車種を除き、40%前後となっている。月々の支払い負担が軽くなるということは、払い続けても残債がなかなか減らないということ。全損事故を起こすなど、不測の事態により支払い途中で残債整理をしたくても残債が多すぎて身動きがとれないことにもなりかねない。

 また、設定される残価率は各メーカー系信販会社が決めるので、他メーカー系ディーラーでは通用しないことも。好むと好まざるとにかかわらず同じメーカーのクルマに乗り続けなければならないということにもなりかねない。

●魔法の言葉「借り換え」

 ローンの支払い途中に新車へ代替えするため、新車のローン元金に下取り車の残債分を加算してローンを組むことを“借り換え”と呼んでいる。これは日本では長い間、原則“禁じ手”とされていた。

 しかし、各メーカーで残価設定ローンが充実し、支払い途中での新車への代替えが頻繁に行われるようになると、いつの間にか借り換えがOKの風潮に……。

「メーカー系信販会社で、試しに借り換えプランで審査にかけたらスンナリ通ってしまいました」とは現役セールスマン。借り換えしても月々の支払い負担が大きく増えるわけではないが、逆に残債は増えるばかり。かなりリスクが高くなるのである。

●大きな事故には注意!

 返済途中で、全損などの大きな事故を起こしたら……。特に返済開始からそれほど経たない場合、残債が多すぎて残債整理ができず、最悪の場合、解体処理はできたが、廃車手続きができず、ナンバープレートだけが残り、ローンの返済を続けることだってある。

 そのため、身動きがとれるように販売現場では車両保険への加入をすすめている。特約も充実しているので、残価設定ローン利用時には車両保険にぜひ加入してほしい。

魅力的な借り換えだが! 新車(新モデル)への借り換え、残債は大丈夫!?

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