ガソリン価格が18週連続の値上がりと聞くと、さすがに少しは燃費のことを考えてみないといけないかと思う。
いっぽうで、これだけ新車のハイブリッド化、広い意味での電動化技術の採用が進めば、おのずと燃費を向上させるための走り方も見直す必要も出てくる。
ここで、改めて燃費走行の基本をおさらいしながら、燃費向上のためのドライビングテクニックを考えてみよう。
文/岩尾信哉、写真/ベストカーweb編集部、Adobe Stock、スバル、ダイハツ、トヨタ、日産
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■燃費運転の基本とは?
燃費を良くするための運転の基本は、エンジン車とHV(ハイブリッド)、それぞれの走行モードに関係なく、「エンジンを必要以上に回さない」「急なアクセル/ブレーキペダルの操作をしない」というふたつの「べからず」が基本となることは言うまでもない。
たとえば、日産 スカイラインの「プロパイロット2.0」やスバル レヴォーグの「アイサイトX」、メルセデス・ベンツの「アクティブレーンチェンジングアシスト」。
EVではテスラモーターズの各モデルなどで採用された自動車線変更技術では、ウィンカーの操作によって自動的に車線変更を実施する機能が与えられている。
これらが急加減速を行わないのは、移動する車線を走行する後方車両の接近を考慮する必要があるためで、我々の普段こなしている車線変更が、広く考えれば「急ぎ気味」なことを実感させてくれる。
車両側で操作が危険と判断すれば禁則機能が働くとはいえ、普段から注意を怠らないようにするべきだろう。
■ブレーキによるエネルギー回生の効果
エンジン車とHV(EV)で燃費向上の要素として明確に異なるのは、ブレーキング時の回生エネルギーを回収できるかどうかだ。
たとえば、HVで都会の渋滞の中を走らせていると、走行可能距離がいつのまにか伸びている、あるいはほとんど変化しないことさえある。そのぶん、より多く電動モーターで走行できることになる。
電動化車両に特有な機能として、回生ブレーキの利用を意識することはマストといえる。
ガソリン車のエンジンブレーキでは減速のみで速度(走行)エネルギーを捨てているのに対して、ブレーキペダルを踏んでブレーキ回生を利用しつつ、フットブレーキを使わずに減速することで電気エネルギーを得られるという、両面で燃費を向上させるうえで大きい。
このようにHVで“電費”を稼ぐためには、アクセルオフでもハイブリッドはエネルギー回生を実施するので、全般的にアクセルペダル操作を控えめにすることには燃費向上に意味がある。
加えてエンジン車でもフューエルカット(惰性走行時に燃料噴射を低減する制御)などの燃費向上技術も加わっていることも頭に置いておきたい。
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