雌伏の時を越えて生まれたのはあのクルマ! ロータリーエンジンの歴史を振り返る【第2回】

■RX-7の進化と共に歩んだRE黄金期

1985年登場の2代目RX-7。新たにインタークーラーを装備してパワーを向上させている
1985年登場の2代目RX-7。新たにインタークーラーを装備してパワーを向上させている

 RX-7は1985年に2代目FC3S型にモデルチェンジするが、搭載エンジンは13B型ターボに一本化(海外ではNA仕様も販売)。しかも、新たにインタークーラーを装備して185ps/6500rpm、25kgm/3500rpmにパワーアップしている。

 2代目RX-7の13B型ターボはその後も改良を続け、後期型では205ps、限定モデルのアンフィニ仕様では最終的に215pに到達。馬力競争が盛んだったバブル期らしく、REもその戦いに参戦して気を吐いていたわけだ。

 この13B型は1991年10月デビューの3代目RX-7(FD3S)ではさらに大規模な改良を実施。13B-REW型という独自のエンジン型式名が与えられている。

 最大の特徴はシーケンシャルツインターボという新しい過給システム。ターボチャージャーに流れ込む排ガスは、低負荷領域ではプライマリ側ターボのみに導入されてレスポンスを向上。

 アクセル開度が大きくなってくるとバイパス弁が開いてセカンダリ側ターボも働き出し、最大負荷領域でも十分な過給能力を確保する。バブル期らしく凝ったメカニズムが採用されていたのだ。

 13B-REW型のパフォーマンスは、初期型の255ps/6500rpm、30.0kgm/5000rpmから順次改良を続け、最終モデルでは280ps/6500rpm、32.0kgm/5000rpmと当時の馬力自主規制リミットまで到達。

 販売終了から20年近く経った現在でも、最後のロータリーターボとして多くのファンが憧れる名機といえるだろう。

RX-8、そして発電用ロータリーへ ロータリーエンジンの歴史を振り返る【最終回】

【画像ギャラリー】ロータリーエンジンの申し子 歴代マツダ RX-7を写真で見る

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