EV HV FCV 水素エンジン… どう打って出る??? 国内メーカーパワーユニット最新戦略


■日産/VCターボ+e-POWERは日本でも売るのか?

 現在欧米で販売されているミドルクロスオーバーのキャッシュカイは、日本でもデュアリスの車名で販売された時期があるエクストレイルとの共通部分も多いモデルだ。

 新型キャッシュカイは2月に欧州で発表されており、今夏から発売されるのだが、1.3L直噴ターボ+マイルドハイブリッドモデルとe-POWERを搭載するモデルである。

 特に新型キャッシュカイに搭載されるe-POWERは欧州の平均スピードが高い使い方への対応もあり、エンジンは「負荷の小さい時には圧縮比を高くして燃費を向上、全開加速時をはじめとしたパワーが必要な時には圧縮比を下げて高ブーストをかけるなどしてパワーを出す」という使い方ができるVCターボ第二弾となる1.5Lを搭載する。

EV HV FCV 水素エンジン… 国内メーカーはこれからどう打って出る??? パワーユニット最新戦略
昨年インフィニティQX50に2LのVCターボが搭載された。日産のVCターボは量産車としては世界初の可変圧縮比エンジンだ。それにe-POWERを組み合わせれば最強レベル

 VCターボの搭載によりエンジンとモーターはそれぞれ154ps、187psと強力で、パワフルな走りを実現しているに違いない。

 これで燃費がよければ文句なしなだけに、この新世代e-POWERが日本向け次期エクストレイルに搭載される可能性は非常に高く、搭載されれば日産復活への柱のひとつになるだろう。

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欧州仕様のエクストレイルはVCターボ+e-POWERを搭載

■ホンダ/2040年に全新車をEV&FCVにすると大々的に宣言

 ホンダは4月23日に、三部社長が、「中国を含む先進国全体でEV、FCVの販売比率を2030年に40%、2035年に80%、2040年にはグローバルで100%を目指す」と明言した。

 そのロードマップを地域別に見ていく。

・北米…GMとのアライアンスにより、GMのバッテリーを使った共同開発の大型EV2車種を2024年モデルで投入。また2020年代後半にホンダ主導で開発するEVプラットフォーム採用モデル投入。
・中国…5年以内にホンダブランドで10車種のEVを投入。バッテリーの調達もCALTとの連携をさらに強化。
・日本…2024年の軽のEVの投入をはじめとした軽の電動化を推進。バッテリーの調達も日本国内での地産地消を目指す。

 またバッテリーに関してはホンダも全固体電池の研究を独自に進めており、2020年代後半のモデルへの採用を目指しているという。

 日本でのバッテリー調達などの興味に加え、EV、FCV化による『電動車時代のホンダらしさ』というのがどんなものになるのかも注目したい。

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日本メーカーではいち早く電動化に向けた具体的な戦略を明言したホンダ
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EVはまず中国を皮切りにニューモデルの積極攻勢をかける

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