■ダイハツ/ストロングHVの軽自動車は登場するのか?
昨年末あたりから「ダイハツが軽自動車にストロングハイブリッドを投入する」という噂が出ているが、それは信憑性がある話だ。
というのはダイハツがトヨタの子会社というのに加え、多くの軽自動車はイメージより燃費がよくないからだ。
具体的には軽自動車で主流になっているハイトワゴンやスーパーハイトワゴンの燃費は、ダイハツ車でムーヴ20.7km/L、タント21.2km/L(それぞれWLTCモード総合燃費の最良値)と、コンパクトカーと大差なく、実用燃費だとコンパクトカーのほうがいいことも珍しくない。
それでも軽自動車は走行距離が少ないことも多いなど、燃費を気にするユーザーがあまりいないのもあり、大きな問題ではなかった。
しかし、現状の燃費やマイルドハイブリッドでは今後のCAFEをクリアできず、存続のためにストロングハイブリッドを投入するというのは納得できる。
その際にはトヨタ式2モーターハイブリッドを軽自動車用にコストダウンしたものが順当で、このハイブリッドはアライアンスによりスズキにも供給されるかもしれない。
■ディーゼルハイブリッドはどうなる?
今やマツダの顔となったと言えるクリーンディーゼルの「SKYACTIV-D」。
本来の開発スケジュールでは、2022年にも第2世代となるSKYACTIV(GEN2)が登場することになるが、ディーゼルに対する逆風によりその存在すらも危ぶまれている状況だ。
その第2世代ディーゼルに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせたディーゼルハイブリッドが次期型CX-5に搭載されるという噂はかつてからあるが、現状では市販化が難しくなっている。
CAFEの規制をクリアするためには、ディーゼルの電動化は必須と思われるが、ディーゼルの存続すら危ぶまれていることが何よりも心配だ。
【番外コラム】意外なガス燃料車の今後
凄くマイナーながら昔から存在するのがガスを燃料とするパワーユニットだ。
今LPG(液化石油ガス)で有名なのはタクシーで、現在では都内を中心に増殖著しいJPNタクシーがLPGハイブリッドを採用している。
そのほかでは、CNG(圧縮天然ガス)、LNG(液化天然ガス)があるが、クルマで普及しているのはCNGだ。
天然ガス車は、ディーゼル比でNOx(60~70%低減)、CO2(20~30%低減)、硫黄酸化物&黒煙(100%低減)ということで環境対策燃料のひとつとなっている。
商用車、大型車などでは設定のあるCNG車だが、乗用車となると少数派で、かつてワゴンR(1999年)、デミオ(2000年)、パジェロ(2000年)、センチュリー(2003年)、レガシィB4(2004年)といったモデルがあったくらいで、現在はそれらのモデルもすべて消滅。
この先、各メーカーが乗用車に積極的にCNG車を設定することはないだろう。
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