新型カローラクロスが199.9万円から! コスパのいいSUVと悪いSUV

■割高感のあるキックスやマツダCX-30は?

日産キックス/全長4290×全幅1760×全高1610mm。エンジン:1490cc、直3DOHC(82ps/10.5kgm)+モーター(129ps/26.5kgm)。価格:275万9900~311万4100円
日産キックス/全長4290×全幅1760×全高1610mm。エンジン:1490cc、直3DOHC(82ps/10.5kgm)+モーター(129ps/26.5kgm)。価格:275万9900~311万4100円

 コンパクトSUVとしてはキックスも注目される。ハイブリッドのe-POWERのみを搭載して、運転支援機能のプロパイロット、17インチアルミホイールなども標準装着した。グレードは基本的に2WD・X(275万9900円)のみで、装備内容はカローラクロスハイブリッドS(2WDの価格は275万円)に近い。

 WLTCモード燃費は、キックスXが21.6km/Lで、ヤリスクロスハイブリッド2WD・Sは26.2km/Lだ。キックスは全長が4295mmと短いが、後席を使った状態でも広い荷室を得られる。

 燃費性能はヤリスクロスハイブリッドが勝っているが、キックスも優れた取り回し性と広い荷室を両立させており、使い方や好みに応じて選びたい。

マツダCX-30/全長4395×全幅1795×全高1540mm。価格は2Lガソリン車が239万2500~303万500円、ディーゼル車が288万7500~330万5500円、e-SKYACTIV搭載車が329万4500~371万3600円
マツダCX-30/全長4395×全幅1795×全高1540mm。価格は2Lガソリン車が239万2500~303万500円、ディーゼル車が288万7500~330万5500円、e-SKYACTIV搭載車が329万4500~371万3600円
CX-30のパワートレインは3種類。ガソリン車が1997㏄、直4DOHC、156ps/20.3kgm。ディーゼル車が1756㏄、直4ディーゼル、130ps/27.5kgm、e-SKYACTIVが1997㏄、直4DOHC(190ps/24.5kgm)+モーター(6.5ps/6.2kgm)
CX-30のパワートレインは3種類。ガソリン車が1997㏄、直4DOHC、156ps/20.3kgm。ディーゼル車が1756㏄、直4ディーゼル、130ps/27.5kgm、e-SKYACTIVが1997㏄、直4DOHC(190ps/24.5kgm)+モーター(6.5ps/6.2kgm)

 カローラクロスのライバル車にはCX-30も挙げられる。全長は4395mmだから、カローラクロスに比べて95mm短いが、ホイールベースは逆に15mm上まわり2655mmになる。つまりCX-30は、4輪をボディの四隅に配置した。

 それでも後席はカローラクロスが広い。CX-30の場合、身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ1つ半に留まるからだ。コンパクトSUVの平均は握りコブシ2つ分で、ヴェゼルは2つ半を確保するため、CX-30の後席はさらにコンパクトなヤリスクロスに近い。

 その代わりCX-30は、運転姿勢とペダル配置が自然な印象で、ドライバーが車両との一体感を得やすい。SUVはコンパクトでもファミリーユースを考慮する傾向が強いが、CX-30はドライバー中心の考え方で開発された。これは今のマツダ全体のクルマ造りに通じている。

 搭載されるエンジンは、直列4気筒の2Lガソリン、1.8Lクリーンディーゼルターボ、2Lのe-SKYACTIV-Xを用意する。ハイブリッドの設定はない。そこで両車ともにNAエンジン同士で比べる。

 CX-30で2Lガソリンエンジンを搭載する主力グレードは、20Sプロアクティブ(2WDの価格は261万2500円)になる。これに相当するのはカローラクロス1.8Z(264万円)だ。

 CX-30・20Sプロアクティブは、ハイビーム状態を保ちながら対向車などの眩惑を抑えるアダプティブLEDヘッドランプ、電動開閉式リアゲートなどを標準装着する。

 装備内容はカローラクロスZと同等で、エンジン排気量は2Lだから少し余裕を持たせた。WLTCモード燃費(2WD)は、カローラクロスのNAエンジンが14.4km/L、CX-30は2Lながら15.4km/Lと優れている。

 運転の楽しさや趣味性の強い内外装で選ぶならCX-30、後席や荷室の広さなど、実用性を重視するならカローラクロスという選び方になる。

荷室は、大型スーツケース2つ、ゴルフバック3つ入るほど、広く設計されている。C-HRよりも169L多い、487Lの荷室容量を確保した(荷室長841mm/荷室幅(最大)1369mm/荷室高(最大)847mm)
荷室は、大型スーツケース2つ、ゴルフバック3つ入るほど、広く設計されている。C-HRよりも169L多い、487Lの荷室容量を確保した(荷室長841mm/荷室幅(最大)1369mm/荷室高(最大)847mm)

次ページは : ■新型カローラクロスはトヨタSUVの真打ち!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

トヨタの韋駄天が覚醒する! 6代目NEWスターレットのSCOOP情報をはじめ、BC的らしく高級車を大解剖。さらに日産・ホンダの協業分析、そして日向坂46の富田鈴花さんがベストカーに登場! 新社会人もベテランビジネスマンまで、誰もが楽しめるベストカー5月10日号、好評発売中!