■オーバーフェンダーとブリスターフェンダーの違いとは?
ブリスターフェンダーといえば2005年に発売されたR34型スカイラインGT-R VスペックベースのNISMOコンプリートカー、NISMO R34GT-R Z-TUNEも懐かしい。生産台数はわずか20台、価格は1774.5万円
オーバーフェンダーと、オーバーフェンダーの一種となるブリスターフェンダーを加える目的はそれぞれ「全幅を拡幅することで太いタイヤを全幅内に収めるため」である。
ではこの2つの違いが何かというと、オーバーフェンダーは「もとのフェンダーに拡幅部分を追加したもの」、ブリスターフェンダーは「ベース車とは別の大型フェンダーが付くもの」という解釈でいいだろう。
日本車で初めて後付けのオーバーフェンダーを装着したのは1970年デビューの日産スカイラインGT-Rだったが、こちらがリアのみに対し、S30型フェアレディZ、240ZGでは前後にブラックのオーバーフェンダーをリベット止めで装着していた。
当時、モータースポーツに参戦していたマシンはほとんどのクルマが後付けのフェンダーを付けており、そうしたことから後付けオーバーフェンダーは高性能の証として憧れの対象となっていたが、暴走行為などの遠因になる、との判断により1974年にいったん禁止された。
ちなみに現在、後付けオーバーフェンダーは、両面テープでは強度が確保できないためリベットまたはビス止めなら許可されている。
ただし、保安基準により拡幅が許可されているのは片側10mm未満。それを超える場合は構造変更申請が必要になる。軽自動車は1480mm以内、小型自動車(5ナンバー)は1700mm以下、普通車(3ナンバー)は2500mm以内という規定があるため、それを超える場合は構造変更申請も必要になってくる。
ブリスターフェンダーと聞かれたら、みなさんはどのクルマを思い出すだろうか? 最も多く聞こえてきそうなのはR32、R33、R34GT-Rの第二世代のスカイラインGT-Rと、R35GT-Rのブリスターフェンダーだろうか。
さらにスタリオンGSR-Vやインプレッサ22B-STIバージョン、ランチアデルタHFインテグラーレなど人ぞれぞれ思い出深いブリフェン車が浮かんだことだろう。
最近ではレクサスRC FやGRヤリスやGRスープラなどトヨタ車にブリスターフェンダー車が多い傾向にある。
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