ディーラー以外では車検が受けられなくなる? 2024年10月1日より車検に加わるOBD検査とは!?

■電子部品が格段に多い現代のクルマは車検も複雑に

ECUなどの電子機器を多用する現代の車は部品交換の手順を間違えるだけで不調を来すことも。そうなるとディーラーに持ち込まざるをえない(Africa Studio@AdobeStock)
ECUなどの電子機器を多用する現代の車は部品交換の手順を間違えるだけで不調を来すことも。そうなるとディーラーに持ち込まざるをえない(Africa Studio@AdobeStock)

 また最近のクルマは、バッテリーを交換するだけでもバックアップ電源を接続しておかないと、ECUの電源が切れることで、パワーウインドウのオートが作動しなくなったり、アイドリングの不調になることも! そうなるとディーラーでリセット作業が必要に……。

 さらにアイドリングストップ車は、バッテリー電流積算値などをリセットしないとアイドリングストップシステムが正常に作動しないこともある。これもディーラーでお世話になるしかない。

 その他、ハイブリッド車の点検整備には、ハイブリッドシステムをチェックする専用のテスターが不可欠=ディーラーオンリーという噂もあったが、ディーラー以外でも専用テスターを持っている工場であれば大丈夫。

 同じようにOBD車検も、専用ツールさえあれば、ディーラー以外でも対応できるはず。

 最新技術が投入されたクルマほど、ディーラーもしくは専門店しか整備できなくなる可能性もあるが、一方で今年、トヨタ系のディーラーで15社・16店舗、計6659台の不正車検が発覚したように、ディーラーであれば安心というわけではない。

 この事件は「短時間車検」が原因とされ、過剰な「早さ」「安さ」は不正につながるリスクもあるので、適正な費用、適正な整備を優先に、頼れる愛車の主治医を見つけ、車検やメンテを頼むようにしよう。

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