■2位:パガーニゾンダHPバルケッタ/約19億6000万円
発表は2017年ということで「近年発売された新車」ではないのだが、1750万ドル、日本円にして約19億6000万円。ロールスロイス・ボートテイルが出る前まではぶっちぎりの高額車だった。
ちなみに日本一安い新車がダイハツミライースB(2WD)の86万200円なので、ゾンダHPバルケッタ1台でミライースのBが2279台買える計算となる。
そんなパガーニゾンダHPバルケッタとは、パガーニの創始者であるオラチオ・パガーニ氏が60歳になるのを記念して3台のみ製作されたハイパーカー。「HP」というのは同氏の氏名の頭文字だ。
搭載エンジンは7.3LのAMG製V12自然吸気で、最高出力は680ps以上、0~100km/h加速は3.4秒ぐらいであるらしい。
■3位:ロールスロイス・スウェプテイル/約14億5600万円
パガーニゾンダ HPバルケッタに次いで3位となったロールスロイス・スウェプテイルは1300万ドル、日本円にして約14億5600万円である。
僅差で4位となったブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールの価格は1100万ユーロとのことなので、日本円にして約14億5200万円。
為替レートは常に変動しまくるものなので、ラ・ヴォワチュール・ノワールとロールスロイス・スウェプテイルの価格は「だいたい同じぐらい=どちらもバカ高い」ということだ。
で、そんなロールスロイス・スウェプテイルとは、2017年にイタリアで開催されたクラシックカーイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ」で公開された、超絶お金持ちがロールスロイスにオーダーして作らせた1台。
1920年代のコーチビルド車に見られた「スウェプト・テイル」というフォルムが特徴となる。
ちなみにスウェプト(swept)というのはsweep(掃く、履いて集める)の過去形/過去分詞で、この場合は「なでつけられたテール」的なニュアンスになる(らしい)。
機構的な部分はファントム クーペそのものだが、内外装のすべてがオートクチュール(高級注文仕立て)であるため、このプライスとなっているのだ。
■4位:ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワール/約14億5200万円
ロールスロイス・スウェプテイルに次いで僅差の4位となったのはブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワール。価格は1100万ユーロとのことなので、日本円にして約14億5200万円。ミラ・イースBの1688台分である。
ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールは、ブガッティの創立110周年を記念して1台のみ製造されたハイパーカーで、2019年のジュネーブモータショーで発表された。
ブガッティシロンの車台に手作りのカーボン製ボディを載せ、シロンと共用となる8L、W16気筒ターボエンジンは最高出力1500ps、最大トルク1600Nmを発生する。
世界にたった1台のこれを購入したのは、世界的サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドとも、かつてブガッティを救済したフェルディナント・ピエヒ氏とも噂されているが、ブガッティはオーナー氏を「当初から決まっていた、とあるブガッティのエンスージアスト」としか発表していないため、真相は藪の中である。
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