■賢いスタッドレスタイヤの選び方その2/単体価格だけでなくライフも考慮する
スタッドレスタイヤは様々なタイヤメーカーが開発、生産しており、販売競争を繰り広げている。
日本のタイヤ市場にはダンロップやトーヨー、横浜ゴムといった日本のタイヤメーカーのほか、ミシュランやコンチネンタル、ピレリといった欧州タイヤメーカー、米国のグッドイヤー、さらにはアジアンタイヤメーカーも参入している。
それらも価格や性能面で差別化を図り、ユーザーの獲得合戦を展開しているのだ。
■例えばトヨタカローラの場合、195/65R15サイズのBSブリザックVRX3は1万9300円
■横浜ゴムのアイスガードiG70でもほぼ同価格だが、1世代前のiG60なら1万2090円
■トーヨーやグッドイヤーなら1万円程度にまで価格は下がり、ピレリのWINTER ICE ASIMMETRICO PLUSは6230円(4本セットで2万4917円)
またアジアンタイヤのスタッドレスであれば1本5000~6000円という安さである。
これが軽自動車用となると、だいぶ状況は変わってくる。
■ブリザックVRX3でも155/65R14は1本8850円とお手頃
■ダンロップのWINTER MAXX 03は1本8126円とその差はかなり少ない
■ヨコハマタイヤのiG60の6120円が平均的な価格といったところで、欧州勢やアジアンタイヤも4000~6000円の間に収まる
アジアンタイヤは輸送コストも占める割合が多く、タイヤサイズが変わっても一定以上の価格以下にはなりにくいのである。価格差は最大で2倍以上といっても、普通車のタイヤ1本分でしかないから、実質的な価格差は少ない。
軽自動車は維持費が安いので、2万円の費用差は大きいとも考えられるが、安心を買う費用と思えばどうだろう。それに耐久性を考えると、実際の費用負担は縮まる。
BSのブリザックVRXシリーズは、価格は高めだが、発泡ゴムを採用しているおかげで氷上性能が高く、ゴムが硬化しにくいという特性をもつ。しかもVRX3は氷上性能に磨きを掛けているだけでなく耐摩耗性も向上しているので、スタッドレスタイヤとして使える期間がさらに長くなっている。
従来製品のVRXやVRX2であれば価格は他の国産スタッドレスにグッと近付くことになるから、これはこれで魅力的な選択肢ともいえる。
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