スタッドレスタイヤの賢い選び方 安いタイヤを何回も履くか? 高いタイヤを長持ちさせるか?

■安いタイヤを選ぶか? 高いタイヤを長持ちさせるか?

コストパフォーマンスの高い1959年創業の台湾のタイヤメーカー、ナンカンのスタッドレスタイヤWS-1
コストパフォーマンスの高い1959年創業の台湾のタイヤメーカー、ナンカンのスタッドレスタイヤWS-1


■205/60R16の主なスタッドレスタイヤ1本の価格比較
※2021~2022冬季の平均価格(価格com)
●ブリヂストン BLIZZAK VRX3/2万3580円
●ブリヂストン BLIZZAK VRX2/1万9930円
●ヨコハマタイヤ iceGUARD 6 iG60/1万8200円
●ダンロップ WINTER MAXX 02/1万5700円
●TOYO GARIT G5/1万8200円
●ハンコック(韓国) Winter icept* iZ2 A W626/1万3700円
●ナンカン(台湾)WS-1/8200円
●ケンダ(台湾)ICETEC NEO KR36/7640円
●HIFLY(中国)WIN-TURI212/6690円

 一方のアジアンタイヤもモデルチェンジを繰り返して改良されてきたことで、性能面でも国産スタッドレスタイヤに近づいてきた。信頼性や高速走行時の安定感、スタッドレスとしての耐久性などに不満がないのであれば、国産の半値というのは魅力的に映るハズだ。

 一部のアジアンタイヤと国産タイヤの劣化度の度合いを比較するテストを行ったことがあるが、劣化防止剤を添加している国産スタッドレスタイヤと比べると、アジアンタイヤのほうが、劣化スピードが早く、氷上性能が明らかに低下していたことがわかった。

 そうなると交換時期も早まり、結果としてタイヤ交換工賃が多く掛かる(性能を維持するのであれば)ことになれば、割安感は薄れてしまうことになる。

 それと結局安いスタッドレスを選んでしまうドライバーは、まだ使えると判断して劣化したスタッドレスタイヤを使ってしまう可能性が高い。グリップ力の低下によってスタックしたり、スピンしてクルマを傷付けてしまったら元も子もないことを覚えておくべきだろう。

 タイヤの保管場所がなかったり、ホイールとセットで夏タイヤとの交換作業が自分ではできない、やりたくないというのであれば、タイヤ専門店の保管サービスを利用するのがお勧めだ。

 通販よりもタイヤの価格はやや高めになるが、その分充実したサービスを受けられるのだから、快適さと安心を得ることにつながる。

 結局のところ、冬道対策の費用は車格とクルマの使い方によって決まってくる。安く抑えようというのであれば、自分で工夫する努力(タイヤ価格や交換工賃の安い工場を探す、保管や運転に気を使う、降雪時はタイヤチェーンを自分で装着するなど)も重要だろう。

 タイヤは路面と接している唯一の部品、それをあまりケチるとトラブルやハプニングが起きた時に後悔する可能性もある。これは夏タイヤでもいえることだ。

【画像ギャラリー】高額高性能タイヤか? 激安タイヤか? 賢いスタッドレスタイヤの選び方(5枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!