【必読】冬のドライブの後始末! 春に向けての重要なクルマメンテナンスとは

■スタッドレスタイヤのメンテナンスと保管が一番厄介?

スタッドレスタイヤは外して保管する前に水洗いを(Sved Oliver@AdobeStock)
スタッドレスタイヤは外して保管する前に水洗いを(Sved Oliver@AdobeStock)

 スタッドレスタイヤから夏タイヤに履き替えたら、スタッドレスを保管することになるが、走ったそのまま収納しておくのでは不十分だ。まずはタイヤを水洗いして汚れを落とそう。タイヤゴムにとって汚れや紫外線、高温多湿、油分などは劣化の原因になる。

 タイヤの空気圧は、クルマを支ええるために利用しているので、タイヤホイールだけで保管する時には、規定の空気圧を維持する必要はない。

 それどころか、空気を抜いて下げておかないとタイヤにとっては負担になり、タイヤ内部やゴム表面の劣化を早めてしまう。しかし完全に空気を抜いてしまうと変形の原因にもなるので、規定の空気圧の半分程度に下げておこう。

 保管は屋内ならそのまま積んでおけばいいが、屋外であれば袋に入れるなど紫外線や水分から守ってやるようにしよう。専用のタイヤラックなどに立てて保管するか、床などに横に置いて保管するのだが、どちらもできれば変形を防ぐために2、3ヵ月に1度、積み直して位置を変えておくといい。

 マンションのベランダなどに積み上げて保管するのであれば、エアコン室外機のそばには置かないようにしよう。室外機の内部にあるモーターは、稼動することでオゾンが発生する。オゾンは殺菌にも使われる強い酸性の気体で、これもゴムを劣化させるからだ。

雪の季節は負担が大きくなりがちなワイパーのケアも忘れずに(kelly marken@AdobeStock)
雪の季節は負担が大きくなりがちなワイパーのケアも忘れずに(kelly marken@AdobeStock)

 ワイパーはブレード全体をゴムで覆った雪用ワイパーなどを使用していたなら、通常のワイパーブレードに交換しておこう。その際、外したワイパーも適当に保管せず、キレイに洗って元のパッケージなどに入れて保管しておくと、ゴムの傷みが少ない。

 ワイパーブレードはゴム部分だけの交換も可能だ。純正のワイパーでもゴムだけなら交換費用は数百円程度で済む。交換はちょっとコツが要るが、慣れれば1分くらいで交換できるようになる。

 ワイパーゴムを均等に押し付けるブリッジ状のスタビライザーが変形してヘタってしまうまではゴムだけの交換でいけるので、ワイパーの拭きムラが気になるヒトは、ゴムだけの交換を試してほしい。

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