21世紀の「じゃじゃ馬」を探せ! 楽しくもスリル満点なスポーツモデル4選 【記憶に残る珍名車の実像】

■日本が誇る軽自動車とフェラーリ最強の「じゃじゃ馬」たち!

●スズキ 先代型アルトワークス(2015年発売)

先代型アルトの登場に遅れること1年、2015年12月に満を持して登場となったアルトワークス。ターボRSをベースに走行性能を向上させている
先代型アルトの登場に遅れること1年、2015年12月に満を持して登場となったアルトワークス。ターボRSをベースに走行性能を向上させている

 先般、アルトのフルモデルチェンジに伴って消滅した”復活“アルトワークス。このクルマの「じゃじゃ馬」感は、ペナペナに軽いボディに、パワフルなターボエンジンと5速MTを組み合わせた点にあった。それに尽きる。

 マツダスピードアクセラ同様、FFだから実際の危険はまったくなく(4WDもアリ)、トルクステアと前輪の空転感が多少感じられるだけだったが、FFモデルでわずか 670kgという軽量ぶりは、それだけである意味「じゃじゃ馬」。5速MTのクラッチを乱暴につないだりして、じゃじゃ馬感を増幅させるのも楽しかった。生産終了は本当に惜しい。

●フェラーリ 812スーパーファスト/GTS(2017年発売)

現在のフェラーリのフラッグシップモデルが812スーパーファスト。6.5L V12気筒エンジンをフロントに搭載し、800psを発揮!
現在のフェラーリのフラッグシップモデルが812スーパーファスト。6.5L V12気筒エンジンをフロントに搭載し、800psを発揮!

 あまり喧伝されていないが、実はとてつもない「じゃじゃ馬」だ。ひょっとすると史上最強かもしれない。

 まず、「800psのV12エンジンを積むFR車」という時点で破綻している。エンジンは超絶ウルトラスーパーパワフルで、いつでもどこでもトラクションが足りない。トラクションコントロールや姿勢制御装置はついているが、フェラーリらしく「滑ってから効く」セッティング(タイヤ温度がサーキットレベルに上がっていればOK?)で、公道ではとにかく「まず滑る」! しかもかなりハンパなく! 高速道路を巡航中、何の気なしにアクセルを全開にして、その場で回転しそうになった。

 しかも、可変ステアリングギアレシオの設定がものすごく過激。速度が遅い時は適度にスローだが、速度を上げるとウルトラクイックになる。こぶし1個分切っただけで1車線横っ飛びするくらいクイックになる。普通、逆だろ!

四輪操舵システムがまた過激。フェラーリはこれを「バーチャル・ショートホイールベース2.0システム」と呼んでいる。狂ってるぜ! 

 V12のサウンドはこの世のものとも思えないほど甘美で、「死んでもいいからレッド手前までブチ回したる!」と思うのだが、ドライ路面でもアクセルを床まで踏み込むのは命懸けだ。雨が降ったらいつでもどこでも滑りまくって、峠をゆっくり上るだけで寿命が縮む。F40よりはるかにヤバイ!

【画像ギャラリー】スリル満点の乗り味が楽しめる「じゃじゃ馬」カーを写真で見る!(9枚)画像ギャラリー

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