■日本が誇る軽自動車とフェラーリ最強の「じゃじゃ馬」たち!
●スズキ 先代型アルトワークス(2015年発売)
先般、アルトのフルモデルチェンジに伴って消滅した”復活“アルトワークス。このクルマの「じゃじゃ馬」感は、ペナペナに軽いボディに、パワフルなターボエンジンと5速MTを組み合わせた点にあった。それに尽きる。
マツダスピードアクセラ同様、FFだから実際の危険はまったくなく(4WDもアリ)、トルクステアと前輪の空転感が多少感じられるだけだったが、FFモデルでわずか 670kgという軽量ぶりは、それだけである意味「じゃじゃ馬」。5速MTのクラッチを乱暴につないだりして、じゃじゃ馬感を増幅させるのも楽しかった。生産終了は本当に惜しい。
●フェラーリ 812スーパーファスト/GTS(2017年発売)
あまり喧伝されていないが、実はとてつもない「じゃじゃ馬」だ。ひょっとすると史上最強かもしれない。
まず、「800psのV12エンジンを積むFR車」という時点で破綻している。エンジンは超絶ウルトラスーパーパワフルで、いつでもどこでもトラクションが足りない。トラクションコントロールや姿勢制御装置はついているが、フェラーリらしく「滑ってから効く」セッティング(タイヤ温度がサーキットレベルに上がっていればOK?)で、公道ではとにかく「まず滑る」! しかもかなりハンパなく! 高速道路を巡航中、何の気なしにアクセルを全開にして、その場で回転しそうになった。
しかも、可変ステアリングギアレシオの設定がものすごく過激。速度が遅い時は適度にスローだが、速度を上げるとウルトラクイックになる。こぶし1個分切っただけで1車線横っ飛びするくらいクイックになる。普通、逆だろ!
四輪操舵システムがまた過激。フェラーリはこれを「バーチャル・ショートホイールベース2.0システム」と呼んでいる。狂ってるぜ!
V12のサウンドはこの世のものとも思えないほど甘美で、「死んでもいいからレッド手前までブチ回したる!」と思うのだが、ドライ路面でもアクセルを床まで踏み込むのは命懸けだ。雨が降ったらいつでもどこでも滑りまくって、峠をゆっくり上るだけで寿命が縮む。F40よりはるかにヤバイ!
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コメント
コメントの使い方説明間違ってますよ。「2009年、2代目アクセラの登場時と同時に設定されたマツダスピードアクセラ。」とありますが、初代アクセラ(BK型)のときにマツダスピードアクセラは登場しています(2006年)。ここで紹介されているマツダスピードアクセラは2代目です。初代マツダスピードアクセラの方が車重が軽く、ギヤ比もローギヤード(エンジン、出力は同じです)なので、じゃじゃ馬度としては上だと思います。