■「電柱」、「自動販売機」、「ポスト」、「コンビニ」
上述のとおり、多くの国民が救急車のお世話になっている。もちろん自分自身が搬送されるケースもあるだろうが、「街中で事故や急病人を見かけて通報するケース」についても、改めて心構えを確認しておきたい。
本企画のタイトルにあるように、「救急車を呼ぶときに大事な心得」は、たったひとつと言える。それは、
【通報先の職員に伝えるべきこと(消防か救急か/救急車が向かうべき住所はどこか/通報者の名前と連絡先)を確認しておくこと】
に尽きる。
(1)消防か救急か
119番にダイヤルした場合、まずこれを聞かれる。火事の場合は消防隊に、救急の場合は救急隊に連絡がいく。落ち着いて答えましょう。
(2)住所はどこか
本企画の最大のポイントはここ。自宅や仕事場であれば住所はすぐに言えるだろうが、ある日、道端でばったり急病人に遭遇するかもしれないし、クルマで走っているときに事故現場に遭遇するかもしれない。咄嗟に「自分がいまいる住所」を確認する手段はあるか。
もちろんある。一番確実なのは、多くの人が持つスマホ。自分のスマホの「位置情報サービス」がオンになっている場合、119番を受けた職員には、だいたいの住所は伝わる。
そのいっぽうで通信料の節約やバッテリーを長持ちさせたい、プライバシーを守りたいなどの理由で、位置情報をオフにしている人もいるだろう。電波の通りが悪くて「かろうじて電話がつながる程度」で、Webが重たくてアプリがなかなか開かない場合もある。
咄嗟のケースに備えて、自分のスマホの位置情報のオン/オフの切り替え方法は覚えておくべきだが、慌てる状況で手順どおり操作できない可能性もある。
●iOSの場合、「設定」→[プライバシー]→[位置情報サービス]→「オン」
●Androidの場合、「設定」→「位置情報」→「位置情報を使用」→「オン」
また、職員にスマホ経由で位置情報が伝わったとしても、確認も含めて細かい居場所を聞かれることになる。
その場合に覚えておきたいのが、「電柱」、「自動販売機」、「ポスト」、「コンビニ」を探すと比較的早く「その場所の住所」が特定できるということ。
「電柱」…大変便利だし数も多いが、「市区町村名」が書かれていない場合もあるので注意が必要(たとえば東京なら「富士見町」など複数ある地名もある)。
「自動販売機」…釣銭の受け取り口近辺に表記されている。商業施設など屋内に置いてあるものには表記されていないものもあるので注意
「ポスト」…見つかれば必ず表記されている(赤いので見つけやすいが裏通りなどには設置されていないので注意)
「コンビニ」…扉に店名が書いてあるケースが多いのでそれを伝えましょう。最近は「感染防止宣言」の張り紙などに店名が記載されているパターンもあります
それぞれ一長一短あるが、たとえばスマホのGoogleマップアプリを起動させて「現在地を共有」をタップする…というような操作が(なんらかの理由により)うまくいかない場合もあるので、上記を覚えておきましょう。
(3)通報者は名前と、場合によっては連絡先を聞かれる
なんらかの事情で職員が連絡をとりたい場合(何かがあって到着が遅れたり、状況をより詳しく知りたがるケースは多い)、通報者の氏名と合わせて電話番号が聞かれる。落ち着いて、いまかけているスマホの番号を伝えましょう。連絡があるかもしれないので、通報後しばらくは電源を切らないようご注意を。
以上、「119の日」に改めて確認しましょう。
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コメントの使い方火事だったら消防車けがだったら救急車ですよ119番