■ドライバーも冬に慣れておく
そしてこうした物理的な慣らしの他に、ドライバーの感覚を摺り合わせるための慣らしも必要。
スタッドレスタイヤと夏用タイヤとでは、タイヤの構造も違えば、ブロック剛性も大きく異なる。ブレーキの効き具合、ステアリングのレスポンス、直進性、ノイズ、etc.と、タイヤが替われば同じクルマでもフィーリングはけっこう違うもの。
その性能差を理解して身体に馴染ませるためにも、数百kmの慣らしは必要。
これは新品タイヤだけでなく、2シーズン目、3シーズン目のスタッドレスタイヤを装着したときにも欠かせない。
これが早めの交換を勧める理由の2つめだ。
■早めに準備すれば冬支度もスムーズ
3つ目は待ち時間なしで交換できるから。
どこの地域でも、天気予報で「雪が降る」と聞いてから、カー用品店やタイヤショップに行っても、考えることは皆同じ。長時間待たされたり、その日の作業を断られる可能性もある。
DIYで作業するといっても、雪が降り出す直前に、自分のスケジュールに余裕があるとは限らないので、やはり早めの交換がベスト。
■早く揃えればお得になる!?
4つめは在庫と値引きの問題。
最近ではタイヤのディーラー、問屋でもあまり在庫を持っているところが少なく、オーダーをかけてから取り寄せるケースが多い。スタッドレスタイヤは生産数も限られているので、早く頼まないと欠品、在庫切れで入手できないことも。
また、シーズン前はキャンペーンなどで安売りになることがあるが、シーズン突入後はあまり値引きも期待できないので、早めの購入が有利。
またスタッドレスタイヤは、一応プラットフォームが露出するまでは使えることになっているが、鮮度やゴムの硬化・劣化を考えると15000km・4シーズンを目安に、新品に交換したいところ。
ユーズドのスタッドレスを装着する人は、シーズン前に摩耗(溝)・ゴムの劣化(ひび割れなどを目視でチェックし、専用の硬度計でゴムの固さを確認)を点検するのも忘れずに。
さらに降雪地域以外の人でも、サマータイヤを過信しないように要注意。
一般的にサマータイヤは、外気温7度以上での使用を前提に作られているので、外気温が7度を下まわると途端にグリップが悪くなる。
ドライ路面でも外気が7度以下になると、制動距離も伸びるし、コーナリング性能も顕著に落ちる。
オマケに外気温が3度以下になると、路面が凍結している恐れが出てくるので、滅多に雪が降らない地方でも、寒さが厳しいエリアでは、ウインタータイヤにして冬を迎えた方が安心だ。
【画像ギャラリー】理想は初雪予想の1カ月前!? スタッドレスタイヤへの早めの交換を勧める理由(5枚)画像ギャラリー
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