2019年に日本導入されて以来、2022年9月に初めて大がかりなマイチェンを受けたBMW3シリーズ。日本での輸入車の“ド定番”モデルだが、以前にE46型3シリーズセダンに乗っていたベストカーWeb編集部員が本気で購入を考え、ディーラーで試乗してみた。
本文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、ベストカー編集部、BMW
■かつての5シリーズ並みとなった現行3シリーズセダンに、E46の味は残っているのか!?
それにしても「立派」になってしまったものだ。ディーラーで見た現行7代目G20型BMW3シリーズセダンのボディサイズは全長4720×全幅1825×全高1440mm、ホイールベース2850mmとのこと。これ、ほぼかつての4代目E39型5シリーズセダン(全長4775×全幅1800×全高1435mm、ホイールベース2830mm)なみのボリュームとなってしまっているのだから。
自分が乗っていた4代目E46型は2002年式320iのMスポーツで、全長4470×全幅1740×全高1410mm、ホイールベース2725mmと、今思えば非常にコンパクトなDセグサルーンだった。こうなるともはや、名前だけが同じ「3シリーズセダン」と言っても過言ではないだろう。
で、現在はかなりパワフルな国産のスバル製4WDターボセダンに乗る自分なのだが、なんといってもBMW3シリーズには個人的に妄信に近い「走りの理想」があると信じ込んでいる。乗っていたE46型320iは後期型の2.2L直6DOHC(M54B22型)で、そのパワースペックは最高出力170ps、最大トルク21.4kgmと決してパワフルではなかった。
とはいえ、そこはさすがのBMW。E46型に乗っていた当時はボディサイズのコンパクトさに加え、軽量で鼻先がスイスイ切り込んでいくようなFRならではの身のこなし、「滑るように走る」その味に魅入られてしまっていた。
さらにシルキーな2.2LDOHCはまさにBMWのお家芸。高回転までスムーズに淀みなく、官能的にシュンシュンと振動もなく気持ちよく回るBMW直6独特の「シルキー6」はとろけるような感覚。パワー感こそさほどではなかったにせよ、「気持ちのいい走り」はパワーがあればいいというモノでもないことを体現していたようなモデルだったことをよく覚えている。
ちなみに、このE46型M3クーペは歴代M3のなかで最後の直6DOHC搭載モデルでマニア人気もいまだに非常に高い。3.2LDOHCは343psのパワーを誇っており、その走りのポテンシャルの高さは言うまでもなく、特にベースのM3から110kgもの軽量化を施してパワーを355psまで上げたスペシャルモデルのCSLは流通量も少なく、程度のいい個体には高値がついているようだ。
コメント
コメントの使い方スバルのwrx VABを自分の車。
家族で乗るx3 20dの代車として
318iMツーリングを半月あまり乗り
すっかり気に入りました。
60代の私としては数値以上のパワー
を感じました。
もちろんもし買うのであれば、20iと20
dで迷ってしまう。
でもガソリンの静粛性は魅力。
クラウンなどは大きく、ゴルフでは?
の人には貴重なサイズ。
Cクラスは大きくなりすぎ。