2月も大雪に注意! いま再注目のタイヤチェーンってどうなのよ!?【〈新連載〉 おっさんに訊け!】

2月も大雪に注意! いま再注目のタイヤチェーンってどうなのよ!?【〈新連載〉 おっさんに訊け!】

 日本の自動車メディア業界において評論家陣の高齢化は激しい。しかし、高齢者には高齢者の武器がある。それは経験であり、知見である。

 当連載では、2022年いよいよ還暦を迎えたベテラン評論家の清水草一が、その波乱の生涯において経験してきた、クルマにまつわるあれやこれやを解説。おっさんが、これからの時代のカーマニアたちに知識を伝授する!

文/清水草一
写真/フォッケウルフ

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■タイヤチェーン再注目の時!

 雪道の必需品と言えばスタッドレスタイヤだが、近年、タイヤチェーンを見直す動きがある。

 数年前から毎年のように、大雪の国道などで大規模な立ち往生が発生している。実際、雪道で駆動輪が進行方向の深い凹みにはまると、スタッドレスタイヤでも脱出できなくなってしまう。

スタッドレスタイヤは「スタッド」のないタイヤ、つまりスタッド=鋲が付いたスパイクタイヤとは異なる雪道用のタイヤということだ
スタッドレスタイヤは「スタッド」のないタイヤ、つまりスタッド=鋲が付いたスパイクタイヤとは異なる雪道用のタイヤということだ

 2018年には、国交省が一部の国道で、スタッドレスタイヤでもダメな「チェーン装着義務規制」を開始した。つまり現在は、チェーン装着車以外は通行禁止になる道路が存在するわけだ(少ないですが)。

 2017年にJAFが行った「雪道での登坂テスト」では、ノーマルタイヤ、スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤ、タイヤチェーン(ゴムタイプ)、オートソック、スプレーチェーンでそれぞれテストを行い、スタッドレスタイヤだけが、平坦路から発進して勾配20パーセントの圧雪路を上ることができた(テスト車はFFの日産ノート)。

 つまり、タイヤチェーンよりもスタッドレスタイヤのほうが性能的に上だったわけだが、勾配9パーセントのアイスバーンを登れたのは、スタッドレスタイヤにタイヤチェーンを装着した場合だけ。タイヤチェーンがあれば、スタッドレスタイヤ装着車の雪道走破性能を、さらに高められるわけだ。

 最近はオールシーズンタイヤが人気になりつつあるが、「アイスバーンは不可」となっている。オールシーズンタイヤは、そのままで雪道も走行可能ではあるが、本物の雪国に向かう場合は、是非ともタイヤチェーンを携行すべきだろう。そんなわけで今注目のカー用品は、タイヤチェーンなのだ!

■今から40年くらい前の雪道事情は?

「でも、タイヤチェーンなんて使ったことないよ」

 そういうユーザーが多いはず。おっさんの出番である。

 1980年代まではスタッドレスタイヤなんて一般的じゃなかったので、太平洋側のドライバーはスキーに向かう時、サマータイヤ+タイヤチェーン携行で出発し、雪道になったところでチェーン装着。ユーミンを聴きながらスキー場へGO! というのがアタリマエだった。映画『私をスキーに連れてって』世代ですので。

 ちなみに、1980年代まで、雪国のドライバーは、冬はスパイクタイヤ(金属のピンを埋め込んだスノータイヤ)を使用していたが、そのままで舗装路を走るとアスファルトが削られ、盛大に粉塵が発生。大都市を中心に健康被害も生じたため、1990年からスパイクタイヤの使用が厳しく規制されるようになった。スタッドレスタイヤの普及は、そこから一気に始まったのです。

 1980年代というと、今から30年以上前だ。その時代を知っているのは、50代後半より上。タイヤチェーンをバリバリ巻いた経験があるのはおっさんだけ(?)なのだ! おっさんにまかせろ!

スキー場では、『私をスキーに連れてって』を地でやっていた(笑)
スキー場では、『私をスキーに連れてって』を地でやっていた(笑)

 で、タイヤチェーンってどうだったのか!?

 ズバリ、無敵だった。

 当時はまだスタッドレスタイヤがほとんど普及していなかったので、雪道は常にスパイクタイヤやタイヤチェーンで表面をガリガリ削られており、アイスバーンやミラーバーンなんてものはなかった。だから、ノーマルタイヤ+タイヤチェーンで登れなかった坂はないっ!

 スキー場の最後の急勾配だけは苦戦したが、その時はトランクに同乗者を載せて後輪に荷重をかけるというワザがあった。当時はまだFF車が珍しく、多くのクルマがトランク付きのFRだったのだ! 厳密には道交法違反でしたが、当時はそんなことに目くじらを立てる者はいなかった。

次ページは : ■いろいろあるチェーンの選び方

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