デジタルミラーはいつ付けるべき?! 下取り考えると純正がお得か?

■後付け品は2万台からとリーズナブルだが、工賃が必要

 いっぽう、後付けのデジタルインナーミラーは、大きく分けると、純正のルームミラーの上に被せてゴムバンドやフックで固定する「被せ型」と、ルームミラーの根本から交換する「純正交換型」の2種類がある。

 前者は、取り付けが容易かつ安価だが、その反面、大きく存在感のあるサイズとなったり、配線がむき出しであったりと、不自然な仕上がりになることもあり、後処理に苦労をするようす。後者は、「貼り付け型」よりも若干割高にはなるが配線がすっきりと収まり、純正品のように極自然な仕上がりとなる。

 おおよその価格だが、ドライブレコーダー付デジタルインナーミラーはおよそ2万~5万円程、売れ筋は2万円代後半が多いようだ。これに加えて、業者に取り付けを依頼した場合は、作業工賃として2万~3万円程度が必要となれば、総額は5万~7万円と、ディーラー純正品とさほど変わらない。

 ただし、仕上がりを左右するのは、作業担当者のスキルによるところが大きい。硬いピラーカバーや内張りなどを傷つけずに外して、中に配線を通すなど、経験が重要となるようだ。DIYができる自身がある方であれば、チャレンジしてみるのも悪くはないだろう。

■面倒ならばディーラー一択。手間を楽しめるならば後付け商品が「吉」

メーカー純正品は後付け装着に比べ、車内のデザインと調和していてスマートに見えるだけでなく、下取りや買取りの際に査定でプラスになることも
メーカー純正品は後付け装着に比べ、車内のデザインと調和していてスマートに見えるだけでなく、下取りや買取りの際に査定でプラスになることも

 メーカー純正品やディーラーオプションで装着する長所は、デザインの統一性があることと、新車購入時に注文したのであれば、納車前にセット完了していること(余計な手間がかからない)だ。量販店やネットで所望の機種を探したり、持ち込みで作業をお願いするとなると、なにかと時間と手間がかかる。これらが面倒に感じる方であれば、ディーラー品一択だろう。

 ディーラー品の弱点は、低い性能の割に価格が高いこと、機種を選べないことだ。特に指摘されるのが、カメラ映像の画素の低さ。運転中は頻繁に確認することになるインナーミラーだけに、最新鋭の機種と比べて、物足りなさを感じる方も多いだろう。

 それに比べて、カー用品店やネットで購入して、後付け装着をする量販品の長所は、性能(画素や明瞭度など)や機能(ドラレコ)の割に価格が安く、コスパに優れること、豊富な商品種類から選べる(しかも商品改良サイクルが早い)こと、古い車種でも装着が可能といった点だ。シーズンごとに新しい商品が登場している量販品は、純正品よりも画素が細かくて明瞭な映像を映し出すことができ、後方確認も楽しくなる。

 弱点は、商品ラインナップが多く悩ましいこと、装着までに手間がかかることだ。工賃を含んだコストと性能のトレードオフを見極め、予算内で計画を立て、段取りを整える胆力も問われる。ただ、念入りに探せば必ずいい商品に巡り合える。時間と暇がある方には、外付け商品が圧倒的にお薦めだ。

 中古車下取り専門業者によると、アルファードなどの特定車種の場合、純正デジタルインナーミラーだと査定でプラスになるという事例があるそうだ(逆に社外品はNG)。

 中古車流通の世界では、海外輸出が深く絡んでいるため、デジタルインナーミラーに限らず、装着するオプションは極力、純正品であることが望ましいという。レアケースではあるが、頭の隅にちょっとおいておくと役立つかもしれない。

【画像ギャラリー】デジタルインナーミラーをぜひ装備したい人気ミニバンをギャラリーでチェック!!(28枚)画像ギャラリー

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