ジムニー5ドア日本なら240万円以下!? 2024年に発売が濃厚か?

■後席スペースアップだけじゃない!! 乗り心地も爆上がりの予感

非常に細かい話だが、フロントのパワーウィンドウスイッチはインパネ下部に設置されるが、後席のスイッチはセンターコンソールに設けられる
非常に細かい話だが、フロントのパワーウィンドウスイッチはインパネ下部に設置されるが、後席のスイッチはセンターコンソールに設けられる

 5ドアボディの機能的なメリットは、3ドアに比べると、当然ながら後席の乗降性が向上することだ。全長が435mm、ホイールベースも340mm拡大されるから、後席の足元空間も広がる。

 それでも全長とホイールベースの拡大寸法をすべて後席の足元空間に充当するわけではない。荷室長にも振り分けるから、居住性と積載性が両方とも向上する。

 そしてこのレイアウト変更により、リヤサスペンションに対する後席の取り付け位置が前側へ寄せられるから、乗り心地でも有利になる。現行型の3ドアボディでは、後席が後輪の車軸とリヤサスペンションの真上に位置するから、後輪で受けた路面からの振動を直接伝えてしまう。そこが5ドアなら、後席が後輪の前側に移るから、荷室長の拡大と併せて後席に座る乗員の突き上げ感も抑えられる。

 またホイールベースが伸びるとピッチング(前後方向の揺れ)も小さくなるから、乗り心地が総合的に向上する。この違いは大きい。

■マニュアルも存在!! 安定性もアップか!?

3ドアの日本仕様にラインアップのないレッドも用意されるなど、カラバリなど細かい点で差別化を図る模様
3ドアの日本仕様にラインアップのないレッドも用意されるなど、カラバリなど細かい点で差別化を図る模様

 走りについては安定性に優れた効果をもたらす。ジムニー5ドアでは、前後のオーバーハング(ボディがホイールから前後方向に張り出した部分)をあまり変えずにホイールベースを拡大するから、カーブを曲がったり車線を変える時に慣性の影響を受けにくい。

 ジムニー5ドアのエンジンは直列4気筒1.5Lで、トランスミッションは5速MTと4速ATを選択できる。4WDシステムは、副変速機を備えたパートタイム式だ。これらのメカニズムと、ラダー(梯型の)フレームを使うボディの構造は、3ドアのジムニーシエラと基本的に同じだ。ボディを伸ばしたと考えれば良い。

■未だ3ドアでも納車まで1年以上!! 5ドア導入は24年か?

インパネ形状は3ドアと大きな差はないが、後席及びラゲッジスペース拡大に伴いファミリーユースでもしっかり使える仕様に
インパネ形状は3ドアと大きな差はないが、後席及びラゲッジスペース拡大に伴いファミリーユースでもしっかり使える仕様に

 以上のようにジムニー5ドアは、3ドアをベースにしながら、ファミリーユースを含めた機能を幅広く向上させる。日本では前述の通りコンパクトSUVの人気が高く、ジムニーの売れ行きも堅調だ。従ってジムニーシエラ5ドアを発売すれば、売れ行きをさらに増やせる。

 そこでスズキの販売店に、今後のジムニーシエラ5ドアの見通しを尋ねると、「ジムニー5ドアに関するお客様からの問い合わせは時々受けるが、メーカーからは何も聞いていない」と返答された。

 ジムニーの納期を尋ねると「軽自動車のジムニー、小型車のジムニーシエラともに、今でも1年以上を要する」という。ジムニーとジムニーシエラの納期は、2018年の発売直後から、1年以上に達していた。

 その後に生産規模を拡大したから、2022年の1か月平均販売台数は、コロナ禍の影響を受けながらもジムニーは発売直後の1.8倍、ジムニーシエラは2.5倍まで増えた。それなのに販売店では「納期が短くならない。生産規模が拡大するほど、注文も増えていく」と述べている。

 今の状況を踏まえると、仮にジムニーシエラ5ドアを日本国内に導入するとしても、ジムニーとジムニーシエラの納期が3か月以内に収まってからだ。今後もコロナ禍の影響は続くから、納期が落ち着くには、しばらく時間を要する。ジムニーシエラ5ドアが発売されるとしても、2024年に入ってからだろう。

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