日本で最もポピュラーな輸入車「フォルクスワーゲン ゴルフ」と、同車が繰り出す最小型SUV「Tクロス」が、いよいよ日本上陸! 注目の出来栄えは?
2019年に日本国内で1万9524台を販売した定番輸入車、フォルクスワーゲン(VW)ゴルフが、ついに通算8代目の新型へ! すでに欧州では発売が開始されており、日本導入も間近となっている。
そして、そんなVWの新鋭が、同社で最も小さいSUVのTクロス。国内SUV販売No.1ホンダ ヴェゼルよりもさらに小型なだけに、まさに日本にもジャストなサイズ感の注目SUV。こちらはすでに日本国内で2019年11月より発売済だ。
日本になじみ深いVWの二大巨頭は、果たしてどのように仕上がっているのか?
文:ベストカー編集部、塩見智
写真:西尾タクト、VW
ベストカー 2020年1月26日号
【画像ギャラリー】サイズ感はどのあたり?? Tクロス&新型ゴルフと競合車を比較
ヴェゼルより小さい!! VW最小SUV「Tクロス」の出来栄えは?


カタヒジ張ってないのがいいんだよね、Tクロス。
VWの末っ子SUVで、お兄さん格となるのは「ティグアン」、そして2020年中に日本導入が決定している「T-ROC」が“ちぃ兄ちゃん”。SUVだけどFFだけで4WDの設定がないのだけど、現実的に4WDを選ばないSUVユーザーが多いのだから、別にそれでいいという割り切り。
全長4115mm、全幅1760mm、全高1580mmでサイズ的にはロッキー/ライズをひと回り大きくして背を低くした感じ。直3、1ℓターボエンジンを搭載するってのもロッキー/ライズと同じだ。

ドアを開けるとオレンジの差し色が施されたインパネはアソビ心があって楽しい。7速DCTのセレクターレバーは、オーソドックスなシフトレバータイプで、パーキングブレーキはレバー式なのでオジサンドライバーにも違和感なし。
でも、LEDを使ったメーターパネルやタッチパネルのモニター画面は最先端のイメージで、使い勝手も良好。そうそう、USBポートは前後に4つ備わってるのでスマホやらの充電にも困らない。
シートに座った感じやステアリングを握った印象はVW車そのもの。ガチッとした剛性感を感じさせながらも操舵力自体は軽快で、でも接地感をしっかりと伝えるフィーリングはゴルフやベースとなっているポロなどと同じで安心感を感じさせてくれる。

直3、1Lターボエンジンは最高出力116ps/最大トルク20.4kgmというスペック。アイドリング付近ではちょっと3気筒らしいブルブルブル……という振動を伝えるけれど、1500rpmも回っていれば気になる振動は感じない。
このあたりの回転域からグググググっとトルクが立ち上がって、おおッ速い! と感心する。けっこうパワフルなのよ、実際。7速DSGの繫がりもよく、ストレスフリーに街中から高速道路までスイスイ走る。
本格的な不整路や雪道走行の機会は少ないけれど、普通のコンパクトカーじゃあ面白くないって人、Tクロスに注目だぞ!
【編集部】
コメント
コメントの使い方