低気圧が日本列島を襲った2022年12月半ば。ベストカーWeb取材班は旭川にいた。足元は横浜ゴムのスタッドレスタイヤ「アイスガード7」を装着。妙な自信と共に大荒れの北の大地で最新スタッドレスタイヤを徹底チェック。食べに食べたラーメンも紹介だ!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:池之平昌信
■スペックがどうとかよりも「怖くないか」が大事だ!!
スタッドレスタイヤの記事となるとすぐに「サイプが」とか「シリカが」とか小難しい話が溢れる。たしかにそれも大事なのだけど、やっぱり一般的な読者からすれば「怖くない安心感の高いスタッドレスタイヤ」こそ一番求めているものだ。
なかには「我が家はいつもあの銘柄だから」とか「分からないからとりあえず高いやつを」というタイヤ選びをしている人がいるかもしれない。しかし日本の冬の道はとんでもなくシビアな状況だ。そんな曖昧な理由でスタッドレスタイヤを選んでも大丈夫だろうか!?
ということでベストカーWeb編集部員は横浜ゴムのアイスガード7を装着し、三菱のエクリプスクロスPHEVで旭川に向かった。大洗から商船三井フェリー「さんふらわあ」に乗船したどり着いたのは苫小牧。
寒いがまったく積雪がない。図らずもドライ路面でのテストもできた。まず結論を言えば「これってコンフォートタイヤか!?」というほどの静粛性。スタッドレスタイヤといえば舗装路でのロードノイズが大きい製品も多いのだが、アイスガード7は圧倒的に静かだ。
またドライ路面での乗り心地も温暖な都内だとややソフトに感じたが、氷点下の苫小牧では少し引き締まった印象を受ける。もちろん衝撃吸収性も高く、意外にもドライ路面での高性能を感じられた。
■まさかの吹雪通行止め!! 極限下で見せるアイスガード7のスノー性能
苫小牧から2時間ほど北上して岩見沢に到達する。運が悪いことに取材日は低気圧の影響で猛吹雪。5m先も見渡せないほどのホワイトアウトが続く。道央道は通行止めとなり、さらにアイスバーンの上にはふかふかの新雪が積もり路面状況の把握は極めて難しい状況に陥った。
アイスガードという製品名ではあるものの、もちろん新雪の性能だって高い。窓を開けると「ギュー」という雪を噛みしめる音が聞こえてくる。新雪の下のアイスバーンが牙をむかないようにジワーッとトルクをかけていく。
もちろんクルマの性能もあるが、まったくと言っていいほど不安感がない。道央道の通行止めが解除になり、フッカフカの雪のカーペットを制限速度で走るも破綻する素振りはなく安心感がグッと高まる。
北海道のホテルスタッフに聞けば「新雪ほど怖いものはないんですよ」との声もあった。パウダースノーの北海道とはいえ普通のクルマでもスタックすることもあるし、新雪の下にあるアイスバーンが見えていないから事故も多いのだそう。
アイスガード7ならそんな道でも安心だというのは言うまでもない。
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