■けっこう辛口!!! 清水氏の「イケてるファストバック度」評をギャラリーでチェック!
トヨタ クラウンセダン(イケてるファストバック度:★★★★☆☆)…クラウンセダンはほかのクラウン3モデルと異なり、エンジン縦置きのFRベースとなるようだ。そのぶんノーズが長く、より伸びやかだ。なにしろ全長5m超えの威風堂々たるファストバックだけに、これまでとは段違いの金持ち感だろう
ホンダ シビック(イケてるファストバック度:★★★★★☆)…手頃なサイズも含め、理想的なヨーロピアン・ファストバック! すべてが心地よく引き締まったスポーティなフォルムには、なだらかなファストバックがよく似合う。まさに都会派。それでいて適度にアクティブ。クルマにあまり詳しくない女子に言わせれば「外車みたい」
マツダ MAZDA3ファストバック(イケてるファストバック度:★★★☆☆☆)…車名に「ファストバック」が入る唯一の国産車だが、テール上端の位置が高いぶん、コンパクトハッチに近いフォルムで、ファストバックらしい伸びやかさにはやや欠ける。とは言うものの、全体のデザインレベルはすさまじく高い。デザイン命のファストバックだ
トヨタ GR86/スバル BRZ(イケてるファストバック度:★★☆☆☆☆)…可もなく不可もない、典型的なファストバッククーペ。ルーフから続くバックラインはややふくらみ、テールフィンの跳ね上げが大きいためS字を成し、ファストバック感は高くはない。その他の部分も含め、デザインは凡庸だ
レクサス LC(イケてるファストバック度:★★★★★☆)…隠れた(?)名ファストバッククーペ。ヘッドランプやテールランプの複雑な造形に目が行くが、わずかな曲線を描くバックラインは、伸びやかで美しい。サイズを存分に生かしたデザインだ
トヨタ スープラ(イケてるファストバック度:★☆☆☆☆☆)…パネル面の造形が複雑にうねりすぎていて、マッチョさばかりが目に付き、洗練とはほど遠い。バックラインも、くどいオーバーフェンダーやバンパーの造形に埋もれてしまい、宝の持ち腐れ
シトロエン C5 X(イケてるファストバック度:★★★★★☆)…約1年前に本国で発表されたC5 Xは、SUV風の5ドアファストバック。一瞬、「これがクラウンクロスオーバーの元ネタか!?」と思わせないでもない。さすがシトロエンだが、バックラインの空力パーツはやや煩雑
プジョー 508ファストバック(イケてるファストバック度:★★★★★☆)…プジョーのフラッグシップモデルは、スカした5ドアハッチバックだ。バックラインの伸びやかさはクラス随一。高めのウエストライン、小さめのキャビン、すべてがスカしたやせ我慢感に満ちている
メルセデスベンツ CLS(イケてるファストバック度:★★☆☆☆☆)…CLSはイケてる4ドアクーペとしてすでに3代目の老舗だが、初代の新鮮さは失われた。バックラインも伸びやかというより、ややダランとした印象だ。初代のスカし度が超絶だったので、どうしてもヌルく感じてしまう
VW アルテオン(イケてるファストバック度:★★★☆☆☆)…フォルクスワーゲン渾身の5ドアファストバック。パサートを順当にスタイリッシュに仕上げた結果、VWらしからぬスカしたファストバックが完成した。微妙に漂う実直さゆえ万人受けするが、それが弱点でもある
アウディ A7スポーツバック(イケてるファストバック度:★★★★★★)…アウディは5ドアファストバックを「スポーツバック」と呼ぶ。言い得て妙なり。A7スポーツバックの伸びやかさは、さすがと言うしかない。余裕のサイズや精緻すぎるデザインなどなど、まさにエリートの休日! イケてるファストバックとして、究極の存在と言える
BMW 4シリーズグランクーペ(イケてるファストバック度:★★★★☆☆)…世界の定番・3シリーズセダンをファストバック化したらこうなりました。実に順当にカッコよくなっているが、顔とお尻のディテールの複雑さが、ファストバックの伸びやかさをスポイルしている気がしないでもない