鍵握るバッテリー次第でCR-V PHEVは安価に?
何より中国でPHVを普及させようとしたら価格設定が大切になってくる。電気自動車より補助金は少ないため、高ければ売れない。
フィットのエンジンとCR-Vハイブリッドに使われている184馬力のモーターを組み合わせれば、けっこう安価なベースができるんじゃなかろうか。もちろん中国で使うならFFでも問題ない。
価格に決定的な影響を与えるのが走行用電池のコストだ。ホンダeはトヨタなどと同じパナソニックのリチウム電池を使っているけれど、コスト的に高いだけじゃなく供給量の問題も抱えている。
RAV4 PHVの受注停止もパナソニックが必要な量の電池を作れないからに他ならない。同じ轍を踏むようなことはしないだろう。
そんなことから中国のCATL(寧徳時代新能源科技。今や世界最大のリチウムイオン電池メーカーとして知られている)製を使う可能性が大きい。
※ CATL:寧徳時代新能源科技(Contemporary Amperex Technology) 2011年設立・本社福建省
ホンダはすでにCATLに対し資本を入れており、技術交流も行っている。信頼性さえ確認できたならパナソニックより圧倒的に安いコストで電池を供給してもらえることだろう。
CATL製の電池を搭載したクルマをアメリカや日本、ヨーロッパで販売するのは安全性や規制など若干の課題があるけれど、中国内で売るならハードル低い。
ホンダの基準で安全の確認さえ済ませられたなら、日欧米のライバルを出し抜く価格で販売可能になる。繰り返すが車体側もフィットのエンジンを使うことで大幅にコストダウンします。
日本導入なら価格次第でRAV4を出し抜く可能性も
となると気になるのは日本発売の有無。もちろん現在のように「日本で生産しているCR-Vをアメリカより100万円高い値付けにしてる」状況だといかんともしがたい。
ただ、ホンダさえその気になれば、CATL製の電池を使うことで思い切った価格戦略に出てこられる。RAV4 PHVを出し抜くことすら難しくないかもしれません。
いずれにしろホンダは、日本において軽自動車とコンパクトカーを除く市場を失いつつある。先代アコードのPHVなどトータル238台しか売れなかったほど。現行モデルも目を覆いたくなるほど厳しい台数。
このあたりで起死回生の販売戦略を取らないと、本当に小さいクルマしか売れないメーカーになってしまうだろう。
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