ホンダ屈指の名車、シティターボが復活!? 新型シティハッチバックがタイで登場!
1981年にホンダから登場したシティは初代モデルが一世を風靡し、現在は東南アジア圏で販売されるフィットベースのセダンに使われている車名である。
そのシティのタイ仕様に11月24日、5ドアハッチバックが追加。日本でかつて販売されていたシティはハッチバックであり、名車シティハッチバックが復活したかっこうになった。
本稿では往年のファンにとっても注目の新型シティハッチバックを紹介していきたい。
文/永田恵一
写真/HONDA
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■シティターボでも一世風靡! 名車ホンダ シティの歴史
●初代シティ(1981年)
初代シティは昭和が終わるまで全高の低いクルマが多かったホンダ車としては珍しい、標準モデルで1470mmという高い全高を持つ3ドアのコンパクトカーとして登場した。このコンセプトは当時としては非常に新鮮だったこともあり、老若男女を問わない幅広いユーザー層から支持され、大人気車となった。
また、「シティのラゲッジスペースに入るミニバイク」モトコンポと同時に発表するという、ホンダの二輪部門とのコラボレーションを展開。
さらに、モデルサイクル中にターボ車、ターボにインタークーラーを加えブルドッグというニックネームが付けられた「ターボII」、カブリオレを追加するなど、ホンダらしい楽しさや明るさに溢れたモデルでもあった。
●2代目シティ(1986年)
2代目シティは3ドアのコンパクトカーという点は継承しつつ、「全高が低く、全幅が広い」という初代とは180度違うスペシャリティな要素も持つコンパクトカーに移行した。
エクステリアは、前年に登場した同社の軽自動車であるトゥデイを拡大したイメージのデザインで、このデザインはルノー トゥインゴの初代モデルに影響を与えており、この点は日本車としては非常に珍しいことだ。
また、マイナーチェンジの際に100馬力の1.3リッターエンジンを搭載したCR系を追加。車重が700kg程度と現在の軽自動車よりも軽かったこともあり激速で、ジムカーナやレースなどモータースポーツでも幅広い分野で活躍した。
●3代目シティ
シティは1995年に日本では絶版となるのだが(実質的な後継車はロゴ)、日本での絶版後は東南アジア圏向けのコンパクトセダンというポジションを歩んでいる。
その成り立ちは1996年登場の東南アジア初代モデル/6代目シビックベース。東南アジア2代目モデル以降はフィットベースで、タイ国生産車がフィットアリア、東南アジア4代目モデルは日本でも今年絶版となったグレイスの車名で販売されていた。
東南アジア5代目モデルの現行型は2019年11月にタイで発表され、ボディサイズは全長が4代目モデルに対し約100mm拡大された4553mm、全幅も1748mmとなり、日本式に表現すると3ナンバー車となった。
パワートレーンはガソリン車が仕向け地によってCVTと組み合 わされる1Lの3気筒ターボと1.5L・4気筒NAエンジンを搭載し、現行フィットと共通 のe:HEVと呼ばれる2モーターのハイブリッドも追加された。
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