エアーの装備充実化を急げ! ステップワゴンがノア/ヴォクシーに勝つための5つの条件とは!?


 ステップワゴンといえばファミリーカー=ミニバンという図式を完成させた歴史的なモデルといっても過言ではない。初代モデルは150万円台~という超バーゲンプライスで爆発的なヒットとなった。

 それに追従すべく、他車もあの手この手でライバルモデルを投入するほど。今やかなり厳しい戦いとなっているが、新型モデル登場で復権することはかなうのか!?

文:渡辺陽一郎/写真:ホンダ・ベストカーWEB編集部

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■ステップワゴンは2代目まで強かった!! ライバルの台頭で厳しい戦いに

 2022年に注目されるカテゴリーはミニバンだ。1月にノア&ヴォクシー、5月下旬にはステップワゴンがフルモデルチェンジされ、6月にはシエンタも一新される。年末から2023年に掛けて、セレナも新型に切り替わる予定だ。ノア&ヴォクシーは先代型の販売も好調であったが、新型の引き続き受注台数も多い。だが、先代ステップワゴンは伸び悩んでいた。

2022年5月下旬にフルモデルチェンジされたステップワゴンはエアーと派手なフロントフェイスが魅力のスパーダをラインアップ

 ステップワゴンの過去を振り返ると、1996年に発売された初代モデルは、全高が1800mmを超えるミニバンでは最初の前輪駆動車となる。

 低床設計による乗り降りのしやすさ、広い室内、低重心による優れた走行安定性、シンプルで視覚的なバランスの良い外観などが特徴で、1997年には、1か月平均で約9200台を登録する人気車になった。

 2001年に発売された2代目も好調に売られ、同年には1か月平均で、初代と同じく約9200台を登録している。

 2005年の3代目は、2代目以上に床が低く、天井も下げることで、十分な室内高を確保しながら低重心を実現。快適な居住性と優れた走行安定性を両立させたが、2005年の1か月平均登録台数は約7600台に減少。天井が低いと、外観からは車内の広々感が分かりにくいからで、外観の存在感も弱まり、乗員の着座位置が低いと見晴らしの良さも薄れるといった側面も。

 つまり3代目ステップワゴンは、機能的には優れた商品だったが、感覚的な訴求力が乏しく売れ行きも下がったというワケ。2001年にはホンダからコンパクトミニバンのモビリオが発売され、2008年には初代(先代)フリードに発展して人気を高めたから、ステップワゴンはさらに需要を奪われたのだ。

 2009年に登場した4代目は、2010年の登録台数が1か月平均で約6700台。2015年に発売された先代モデルは、2016年の1か月平均が4400台まで下がっている。直近となる2021年の1か月平均は、コロナ禍の影響も受けて約3300台だ。ヴォクシーの約5800台、セレナの約5000台を大きく下まわっていたのだ。そこで新型ステップワゴンが成功する秘訣を考えてみたい。

■新型ステップワゴンは車内の解放感がキモ!! 3列目シートはノアヴォクより広かった

 ステップワゴンのライバル車は、ノア&ヴォクシーとセレナだ。とくに新型車のノア&ヴォクシーは強敵になる。衝突被害軽減ブレーキ、運転支援機能、快適装備、シートアレンジ、ハイブリッドの燃費を大幅に進化させ、この分野ではステップワゴンは叶わない。

 そこでステップワゴンは、ノア&ヴォクシーに勝てる特徴を効果的に訴求したい。まずは車内の開放感だ。ステップワゴンは外観が水平基調で、インパネの上面も平らに仕上げた。そのために後席を含めて視界が優れ、周囲を見やすいのだ。

 居住空間もノア&ヴォクシーに比べて少し広い。身長170cmの大人6名が乗車して、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシ2つ分に調節すると、3列目に座る乗員の膝先空間は、ノア&ヴォクシーが握りコブシ1つ半であるが、ステップワゴンは2つ分。3列目の座り心地も、ステップワゴンが少し柔軟で快適に造り込んでいる。

ステップワゴンとノア&ヴォクシーの3列目シートを比べると居住空間が少し広くなっている

 運転感覚は、ハイブリッドのe:HEVに注目したい。モーター駆動が基本だから、加速が滑らかでノイズも小さい。新型のe:HEVは制御も見直され、モーター駆動時でも、走行状態とエンジン回転数を、燃費効率が下がらない範囲で同期させた。運転感覚も自然な印象だ。ステップワゴンはこれらのノア&ヴォクシーに勝てる特徴を分かりやすくアピールしたい。

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