■価格はおよそ1700万円!
走りの部分はどうだろう。先述した通りEM90は5.2m、2.7トンという巨体だが、剛性や強度をカバーすべく骨格を設計し、大きさを感じさせない走行フィールを実現したという。
バッテリーは116kWという大容量サイズで、Zeekr009と共通のCATL製麒麟電池を搭載する。およそ30分で、10%から80%までの急速充電が可能だそうだ。
モーター出力は200kW(約272ps)と意外に抑えめだが、それでも0-100km加速は8.3秒でこなす。標準ホイールは19インチで、上位グレードは20インチへとサイズアップされる。
特筆すべきは乗り心地だ。EM90はBEVだけに静かさについては期待できるが、デュアルチャンバーエアサスペンションという足回りが路面の凹凸を絶妙にいなし、さらにサイレントタイヤがロードノイズを極限まで抑え込んでいるという。リアシートに座れば極上の移動体験が実現するだろう。
さて、このEM90だが、今のところ中国市場での発売を想定しており、日本導入の予定はない。中国での価格は81万8000元とのことだから、日本円にすると約1700万円。レクサスLMと同じクラスに属する超高級ミニバンとなる。
中国では今後このセグメントが伸びるはずだから、ボルボにとってはシェアを伸ばすいいチャンスといえるだろう。電動化が進めば、日本でもその姿が見られるかも?
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