次期型GT-R開発中か! 日産新社長「たとえ反対があろうともスポーツカーは出したい」 超絶期待の新しい「日産らしさ」ってなに

次期型GT-R開発中か! 日産新社長「たとえ反対があろうともスポーツカーは出したい」 超絶期待の新しい「日産らしさ」ってなに

 日産が報道陣に向けてメディアツアーを実施した。その場には4月からCEOに就任するエスピノーサ氏の姿もあった。日本の自動車メディアとのセッションではその人間性、そして「カーガイ」としての本音が垣間見れた。気になる発言とはいったい?

文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車、編集部

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「日産らしさ」をしっかりと持っているか

エスピノーサ新CEO(左)とカルティエ氏
エスピノーサ新CEO(左)とカルティエ氏

 一連の騒動で日産へのイメージは悪化してしまったかもしれない。しかし日産は現状として、次代に向けての人事も発表され新たな歩みを踏み出している。そんななか、日産がメディアを対象にメディアツアーを実施。会場内はPC、スマホなどは預ける必要があり撮影/録音禁止の厳戒態勢。

 それもそのはずでそこには今後登場する新型モデル、そして2025年4月から新たなCEOとなるイヴァン・エスピノーサ氏が登場した。現在はチーフ・プランニング・オフィサーとして日産に籍を置くが、この取材会においては次期CEOとして取材対応をした。

 まず冒頭のプレゼンテーションではギョーム・カルティエ氏(チーフ・パフォーマンス・オフィサー)とエスピノーサ氏のプレゼンから始まった。なかでも今後の商品構成についての説明は自動車メディアとしてはかなり注目だった。

日産らしさを追求しつつ、上手に量販車種を使って仕立てたノートオーラNISMO。こういう展開がもっと必要になってくる
日産らしさを追求しつつ、上手に量販車種を使って仕立てたノートオーラNISMO。こういう展開がもっと必要になってくる

 日産はHALO MODEL(ハローモデル)、CORE MODEL(コアモデル)、PARTNER(パートナー)という3層構造でラインナップを計画していく。

 コアモデルはざっくり言えば「量販モデル」であり、いわゆる稼ぎガシラになるべく量販モデルだ。他メーカーに対しても競争力を持つモデルで、現行で言えばセレナ、ノートなどになるだろう。

 そしてパートナーのモデルとしてはアライアンスを組むルノーや三菱、そして技術提携をしていくパートナーメーカーとの協業モデルだ。2025年度に投入されるローグPHEVは三菱アウトランダーPHEVのOEとなると見られ、このあたりで収益性もディーラーでの選択肢も増やすにはぴったりだ。

 最も気になるハローモデル。こちらは日産のDNAを象徴するモデルで、日産の「ハートビート(心臓の鼓動)」が聞こえるモデルと定義されていた。その図の背景には「ハイパーフォース」と見られるGT-Rを模したモデルが垣間見れた。

 しれっと出してるけど、まじですか?

「コストがかかってもスポーツカーは諦めない」

次世代のGT-Rと見られるコンセプトカー「ハイパーフォース」。やっぱり開発はしているのか?
次世代のGT-Rと見られるコンセプトカー「ハイパーフォース」。やっぱり開発はしているのか?

 そんなプレゼンテーションを受けて、次はエスピノーサ氏と自動車メディアのトークセッションが開かれた。そこで前述のハローモデルについて「GT-Rなどの開発はしているのか」という質問が出た。エスピノーサ氏は次のように語った。

「いろいろと社内でも議論があります。”スポーツカーは儲からない”とか”コストがかかる”などネガティブな声が聞こえてくるのもたしかなことです。しかし日産とはどんな自動車メーカーか問いたい。日産にとって失ってはいけないものもある。日産らしさを失わないために、スポーツカー、スペシャリティカーの開発はやめない」。

 もちろん具体的な車名についての名言はなかったがきっとGT-Rは存続するだろうし、読者の皆さんが想像するような車種だって存続すると考えるのが自然だろう。

 ただ日産にとっていまは量販車種の拡大が必須事項。発表のあった新型リーフや大型ミニバン、そしてパトロールなどの投入が2025年度にあるのは嬉しいことだが、やはりコンパクトカーがなければ厳しい戦いは続きそうだ。

コンパクトカーなど量販を狙った車種投入を急ぎたい
コンパクトカーなど量販を狙った車種投入を急ぎたい

 投入する新型モデルの順番としてはどうなの、という雰囲気があるのも確か。すでに北米で販売開始となったキックスや、今回明らかになった欧州市場に投入されるマイクラやキャシュカイなどの比較的コンパクトな車種もあるのに、日本投入は今回の発表では明らかにならなかった。

 フルコースで言えば前菜などの素材がないわけではないのに、日本市場ではいきなり「メインディッシュ」がどんどん出てしまうのがもどかしい。しかしエスピノーサ氏もいびつな日本市場のラインナップについては認識済みであり、無策ではないだろう。

 今回の取材会で得た情報についてはいろいろと現状では記事に書けない事項があるのだが、とにもかくにも日産の明るい一歩が始まったと感じる。頑張れ日産!!

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