軽SUVとして一躍大人気となったハスラーが2019年12月24日にフルモデルチェンジで刷新された。
そのハスラーは年末年始を挟み、1月20日から販売を開始した。
東京モーターショーにコンセプトカーが出展された時は、マイチェン? という評価もあったが、実車を目にすると旧型との違いは歴然としている。
遊びの要素をさらに盛り込み、タフさをアピールした新型に対してユーザー、販売会社はどのように見ているのか? 遠藤徹氏がレポートする。
文:遠藤徹/写真:SUZUKI、佐藤正勝、平野学、池之平昌信
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納期はすでに4月以降

新型ハスラーは2019年12月24日に発表し、2020年1月20日に発売開始した。価格を決め先行予約での実質的な受注をスタートさせたのは12月中旬あたりだった。
1月下旬現在の納期は4月以降であり、3カ月強の待ちとなっている。全国での推定受注累計は約2万台に達している見込みである。
月販目標を6000台に設定し、これに沿った生産を行っているが、受注ピッチは計画をはるかに上回っているから、実際の販売台数は2月以降になると7000~8000台規模で推移すると思われる。
組み立て工場では休日出勤や残業などによる増産で対応している状況にある。

最上級グレードの販売が好調
2代目ハスラーのグレード構成は上級のXハイブリッドと標準のGハイブリッドの2タイプで、それぞれターボ、2WD、4WDがあるので、トータル12グレードで展開している。
首都圏のケースでみると初期の受注構成比はXターボが全体の40%でノーマルのXが30%、Gターボが20%、ノーマルXが10%となっている。2WD比率は90%と高いが山間部、東北、北海道は半分以上が4WDになっていると推定される。

下取り車は今までのところ多くが初代ハスラーであとはジムニー、ワゴンR、アルトラパン、スイフト、ソリオなどのスズキ軽自動車車や小型車が多数を占める。今後は小型車クラスのSUV、ワゴンなど登録車を含めた他銘柄に拡大して行く方向にある。