毎月200店以上の新車ディーラーを回り「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
トヨタハリアー、日産キックス、ダイハツタフトなど新型車のデビューが相次ぎ、売れゆき状況や売れ筋グレード・ボディカラーなどもわかってきた。
ほか、ノート・アクアを筆頭にフルモデルチェンジやマイナーチェンジが予定されている車種についてなど、現場に足を運び続ける遠藤氏だからこそ掴める最新情報をお伝えしていきたい。
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※本稿は2020年7月のものです。
文:遠藤 徹/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年8月10日号
■トヨタ 新型ハリアーが人気絶好調でさらに納期が先送りに
6月17日にフルモデルチェンジした新型ハリアーが絶好調の人気です。そのため納期は6月下旬時点で10月中旬から11月中旬と4~5カ月待ちになっています。
11月中旬以降の納期になるのは、最上級グレードの売れ筋であるZレザーパッケージやムーンルーフ仕様、プレシャスブラックパールのボディカラーなどで、これ以外の仕様だと10月中旬の納期となっています。
ハリアーは月販計画が3100台であるのに対して、5月中旬から発売日までの事前予約ではその8倍を超える2万5000台を受注しました。7月中旬までには累計3万台を突破するのはほぼ確実の見通しとなっています。
なお、受注台数の約半分はこれまで専売だったトヨペット店の扱いです。
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■ダイハツ 新型タフトは堅調な立ち上がり
6月10日に発売した新型軽SUVのタフトの売れゆきは、堅調な立ち上がりを見せています。6月下旬の受注分は7月下旬の生産となり、納期は8~9月となっているのです。
グレード別の受注構成比は、60%が最上級グレードのGターボ、30%がG、10%が標準タイプのXで、装備の充実した上級グレードほど受注構成比が高くなっています。
ボディカラーは、ホワイト、シルバー、ブラックのほか、ブルー、カーキなどの引き合いが多くなっています。またキャストからの乗り換えユーザーが目立ちます。
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■日産 新型キックスの納期は9月末から10月にずれ込む
日産は新型コンパクトSUVのキックスを6月24日発表、30日発売しましたが、今後の受注分は納期が9月末から10月に、ボディカラーによっては2021年度(4月以降)にずれ込む見通しです。
タイ生産の輸入モデルで受注がある程度まとまった段階で船積みして輸送するので、時間がかかるためと販売店が説明しているのです。
初期受注分の売れ筋グレードは大部分が標準の「X」で占められます。
今後いかに販売台数を伸ばせるかは、供給体制次第で変わってきそうな見通しです。
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